住吉物語すみよしものがたり

平安末期から鎌倉初期に成立した擬古(ぎこ)物語(ものがたり)。作者未詳。典型的な継子いじめの物語。中世には、絵巻や奈良絵本としても享受された。

著者
年代 平安末期から鎌倉初期に成立
分類 物語

鎌倉時代に入っても、王朝文化への憧れから宮廷社会の恋愛を題材とした物語が数多く作られました。鎌倉初期の物語評論『無名草子』には、多数の作品名が見られますが、現存する物語はわずかです。現存の物語では、継母の迫害を逃れた姫君が長谷寺観音の霊験により幸せな結婚にいたる『住吉物語』などは題材や趣向に工夫を見せ、絵入り本も数多く制作されました。

各年代における物語の変遷
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