新古今和歌集しんこきんわかしゅう

後鳥羽院の命による勅撰和歌集。藤原俊成の幽玄とその子定家の有心という美的理念に裏付けられた歌風は、新古今調として和歌史に一時代を画した。

著者 藤原定家ふじわらのていから 撰
年代 元久2年(1205)
分類 和歌

武家に対抗した後鳥羽院は、貴族文化の和歌を推進します。史上最大規模の「千五百番歌合」が催され、八代集の最後を飾る『新古今和歌集』が編纂されました。私家集では、万葉調の歌を詠んだ源実朝の『金槐和歌集』が名高く、この頃、藤原定家の撰とされる『小倉百人一首』も編まれます。和歌への批評意識から、定家の『近代秀歌』や鴨長明の『無名抄』など歌論も作られました。

各年代における和歌の変遷
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