• 今昔物語集 享保5年( 前編 ) 享保18年( 後編 ) 刊 半紙本20冊
  • 今昔物語集 嘉永4年(1851)刊 大本2冊

今昔物語集こんじゃくものがたりしゅう

天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)にわたり、一〇〇〇余話の説話を全三一巻に収める。説話集として最大の規模を持つ。1120~40年頃の成立と推定される。

著者
年代 保安元年(1120)頃
分類 説話・伝記集

全31巻1000余話から成り、日本の説話文学を代表する作品である『今昔物語集』は、この時期に成立しました。平康頼撰とされる『宝物集』は、院政期の終わりに原形ができたようです。紀伝道大江家の学者大江匡房の言談を筆録した『江談抄』も、説話に関して逸し得ない作品です。また、末法思想による浄土信仰を反映して、大江匡房撰『続本朝往生伝』・三善為康撰『拾遺往生伝』などがあいついで成立しました。

各年代における説話・伝記集の変遷
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