とりかへばや物語とりかへばやものがたり

平安時代末期の擬古物語(ぎこものがたり)。作者未詳。内容は、女装、男装を余儀なくされた異腹の兄妹の物語。全四巻。

著者
年代 平安時代末期頃
分類 物語・歴史物語

院政期は、物語文学が衰退に向かった時期ですが、なおいくつかの作品が作られました。女装の男君と男装の女君の兄妹を主人公とする異色作『とりかへばや物語』や、『在明の別』などが伝わっています。また歴史物語として、『大鏡』の後を嗣ぎ、後一条天皇の万寿2年(1025)から高倉天皇の嘉応2年までを収めた『今鏡』が書かれました。作者は藤原為経(寂超)とする説が有力です。

各年代における物語・歴史物語の変遷
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