大鏡おおかがみ

古老の昔語りの形式で嘉祥三年(850)から万寿二年(1025)までを載せる歴史物語で、独自の批判的視点に特色がある。白河院政期頃の成立と考える説が多い。

著者
年代 白河(しらかわ)院政期頃成立
分類 歴史物語

歴史物語は、物語の形式・文体で歴史を叙述するもので、宇多天皇(在位887~897)から堀河天皇の寛治6年(1092)まで(正編は後一条天皇の万4年(1027)まで)を扱った『栄花物語』が、最初の作品と考えられます。ついで文徳天皇の嘉祥3年(850)から後一条天皇の万寿2年(1025)までを扱った『大鏡【おおかがみ】』が書かれ、独自の批判的視点に特色を示しています(『大鏡』については、院政期の成立と考える説もあります)。

各年代における歴史物語の変遷
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