枕草子まくらのそうし

清少納言作。一条天皇の中宮定子に仕える女房としての生活を背景に、さまざまな事物についての思念や日記的記事を筆録し、随筆という文学形式を確立した。

著者 清少納言せいしょうなごん
年代 長保3年(1001)頃
分類 日記・随筆

個人の日々の体験や心情を仮名文で綴った日記文学も、この時期に現れました。紀貫之の『土佐日記』、藤原道綱母の『蜻蛉日記』、『和泉式部日記』、『紫式部日記』、菅原孝標女の『更級日記』が代表的な作品です。清少納言の『枕草子』は、中宮に仕える女房としての生活を踏まえた日記的章段を含みつつ、多くの話題にわたり、随筆という文学形式を確立した点で特筆されます。

各年代における日記・随筆の変遷
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