菅家文草かんけぶんそう

菅原道真(すがわらのみちざね)の漢詩文集。(しょう)(たい)三年(900)に自ら編纂して醍醐(だいご)天皇に献上した。全一二巻から成り、巻六までに漢詩四六八首、巻六以下に一六九編の散文を収める。

著者 菅原道真すがわらのみちざね
年代 昌泰3年(900)
分類 漢詩文

前の時期に引き続き、文人貴族の間で漢詩文が盛んに作られました。撰集として、代表的なものに紀斉名撰の『扶桑集』、高階積善撰の『本朝麗藻』、藤原明衡撰の『本朝文粋』があり、個人の詩文集として菅原道真の『菅家文草』などが伝わっています。藤原公任撰の『和漢朗詠集』は、収録された漢詩文の秀句が後代の文学に与えた影響の大きさにおいて重要です。

各年代における漢詩文の変遷
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