本朝文粋ほんちょうもんずい

文人貴族の間で漢詩文が盛んに作られたことを背景に、いくつかの撰集が編まれた。『本朝文粋』は藤原明衡撰、賦・序など各種の文体の作品四二七編を収める。十一世紀中頃の成立。

著者 藤原明衡ふじわらのあきひら
年代 永承8年(1058)頃
分類 漢詩文

前の時期に引き続き、文人貴族の間で漢詩文が盛んに作られました。撰集として、代表的なものに紀斉名撰の『扶桑集』、高階積善撰の『本朝麗藻』、藤原明衡撰の『本朝文粋』があり、個人の詩文集として菅原道真の『菅家文草』などが伝わっています。藤原公任撰の『和漢朗詠集』は、収録された漢詩文の秀句が後代の文学に与えた影響の大きさにおいて重要です。

各年代における漢詩文の変遷
ウインドウを閉じる