句題和歌くだいわか

大江(おおえの)千里(ちさと)の家集。『千里集』ともいう。(かん)(ぴょう)六年(894)成立。唐代詩人の詩句を翻訳した和歌から成る。

著者 大江千里おおえのちさと
年代 寛平6年(894)
分類 和歌

平安時代初期の和歌は、いわゆる六歌仙(遍昭・在原業平・文屋康秀・喜撰・小野小町・大伴黒主)に代表され、遍昭・業平・小町についてはその歌集が伝わっています。この時期の終わり頃には、現存最古の歌合である『在民部卿家歌合』や、『寛平御時后宮歌合』といった歌合も成立しました。大江千里の『句題和歌』は、漢詩句の内容を和歌に表現したものとして注目されます。

各年代における和歌の変遷
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