懐風藻かいふうそう

天平(てんぴょう)(しょう)(ほう)三年(751)に成立。現存する日本最古の漢詩集であり、中国文学の影響下で生まれた。近江(おうみ)(ちょう)(667-672)から奈良時代中期まで約一〇〇年間、六四人の漢詩、約一二〇首が収められる。撰者は未詳。

著者
年代 天平勝宝3年(751)成立
形態 縦長本2冊
分類 漢詩文・伝記

『懐風藻』は、天平勝宝3年(751)成立。中国文学の影響下に生まれた現存する日本最古の漢詩集で、近江朝(667~672)から奈良時代中期までの詩約120首を収めています。撰者は未詳で、淡海三船・葛井広成・石上宅嗣などの推定説があります。また漢文の伝記として、恵美押勝・延慶撰の藤原鎌足と子息の伝『家伝』、淡海三船撰の鑑真の伝『唐大和上東征伝』が伝わっています。

各年代における漢詩文・伝記の変遷
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