西村 慎太郎
2025年1月22日、福島県双葉郡大熊町と当館との間で「学術交流・協力に関する基本協定」が締結されました。大熊町は東京電力福島第一原子力発電所事故のため、現在でも町域の半分が帰還困難区域に設定されている自治体です。
当館では、人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」国文研ユニット「人命環境アーカイブズの過去・現在・未来に関する双方向的研究」(2016年度~2021年度)、同研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」国文研ユニット「人口減少地域におけるアーカイブズと歴史文化の再構築」(2022年度~2027年度(予定))において、大熊町の文化財・歴史資料の救出・保全を同町の住民と行い、歴史・文化の継承を進めてきました。
その成果として、大関真由美・菅井優士・西村慎太郎編『古文書解読事始め―福島県大熊町の古文書で学ぶくずし字入門―』(蕃山房、2024年)が刊行されました。
今回の基本協定では、文化財・歴史資料の救出・保全はもちろん、講演会・セミナーや渡部泰明当館館長が計画する「町道場」の開催、資料の画像公開などを行い、同町の住民皆さんと協働して歴史・文化の継承を推進したいと思います。
最後に、今回の基本協定締結に当たって、吉田淳町長をはじめとして、生涯学習課の皆さん、特に学芸員の菅井優士さんには大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。
