歴史的典籍に関する大型プロジェクト

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拠点大学の画像公開について 【 2015(平成27)年度の拠点デジタル化資料 】

2015年度から、拠点大学における歴史的典籍の撮影が開始されました。2015年度は拠点20大学のうち9大学の協力を得て、多くの歴史的典籍を撮影・デジタル化することができました。そしてこの度、拠点9大学分の画像を公開しましたので、以下に各大学からの「お薦めの1点」とともにご紹介します。
なお、2017年4月には新たな画像データベースが公開される計画です。来年4月以降は、その新データベースから拠点大学の画像を公開していく予定です。

  • タイトル名や著者名などから検索したい場合、拠点大学以外で所蔵する資料もあわせて検索したい場合は、日本古典籍総合目録データベースをご利用ください。
  • ここで公開されている画像及び「日本古典籍総合目録データベース」から公開されている画像について、資料への転載や翻刻掲載など画像の利用を希望される場合は、必ず各所蔵者へ問い合わせ、利用の許諾をとってください。(※以下の、<画像の利用について>にあるリンク先をご参照ください。)

北海道大学附属図書館

公開点数:443点
資料について:北海道大学附属図書館で所蔵されている古典籍

RECOMMEND:『北蝦夷餘誌』 (きたえぞよし)
『北蝦夷餘誌』は、「北海道」の名付け親として知られる探検家の松浦武四郎が安政3(1856)年に樺太に調査に赴いた際の日記で、挿絵が多数あります。北海道大学附属図書館では武四郎の資料を多く所蔵していて、この資料はそのうちの1点です。

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DBで検索:日本古典籍総合目録DBへ

<画像の利用について>
北大附属図書館へお問い合わせください

東京大学総合図書館(鶚軒文庫、鴎外文庫)

公開点数:169点
資料について:東大総合図書館で所蔵されている鴎外文庫、鶚軒文庫(医学分野)の古典籍

RECOMMEND:『大倭本草』 (やまとほんぞう)
「鴎外文庫」は関東大震災後の復興支援として、大正15(1926)年に遺族から東大図書館へ寄贈された森鴎外の旧蔵書約18,800冊からなるコレクションです。鴎外自筆の書入れも多く見られ、例えば『大倭本草』には「東京大学医学部」の識語や、後年のものと思われる回顧的な書入れがあり、医学生の頃から比較的長期にわたって本書を活用していた様子をうかがい知ることができます。

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DBで検索:日本古典籍総合目録DBへ

<画像の利用について>
東大総合図書館へお問い合わせください

お茶の水女子大学図書館

公開点数:551点
資料について:お茶の水女子大学図書館で所蔵されている古典籍

RECOMMEND:『七十二候』 (しちじゅうにこう)
版本『七十二候』三巻三冊(当学の文教育学部日本語・日本文学コース蔵、本来は付属の作品と合わせて五冊本)は暦の七十二候を絵で示したものです。何ら稀書ではありませんが、絵が楽しく、正岡子規の忌日でも知られる「獺祭」(清酒の銘にも)などの知識が広まる過程を見せて面白い資料といえます。

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DBで検索:日本古典籍総合目録DBへ

<画像の利用について>
お茶の水女子大図書館へお問い合わせください

名古屋大学附属図書館(岡谷文庫)

公開点数:80点
資料について:名古屋大学附属図書館で所蔵されている岡谷文庫の古典籍

RECOMMEND:『倭名類聚鈔』 (わみょうるいじゅしょう)
『倭名類聚鈔』は、平安時代中期に源順が編纂した辞書です。所蔵本は伴信友書入本等をもとに[神谷]三園による詳細な書き入れ(朱筆・墨筆・青筆・茶筆)があります。名古屋の素封家として知られた岡谷正男氏の旧蔵書で、名古屋大学文学部創設のために寄贈されました。
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DBで検索:日本古典籍総合目録DBへ

<画像の利用について>
名大附属図書館へお問い合わせください

大阪大学(適塾記念センター, 懐徳堂文庫)

公開点数:327点(適塾101点, 懐徳堂226点)
資料について:大阪大学で所蔵されている適塾記念センター資料及び懐徳堂文庫資料

RECOMMEND
『西洋新旧度量比較表』 (せいようしんきゅうどりょうひかくひょう)

『西洋新旧度量比較表』(適塾記念センター所蔵)は、西洋の度量衡の換算表。師・宇田川玄真『遠西医方名物考補遺』(1835年)の標目として出版された洪庵最初の業績を推敲したものです。緒方富雄氏(洪庵曾孫)旧蔵書です。

『逸史』 (いっし)
『逸史』(懐徳堂文庫所蔵)は、懐徳堂の黄金期を築いた第四代学主中井竹山の著です。徳川家康の一代記で、大坂の人々が豊臣贔屓で家康の悪口ばかり言うので、正当な歴史的評価としてこの書を著したと言われています。幕府の求めに応じて、正本が献上されました。

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その他の作品を見る(懐徳堂)画像リストへ
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<画像の利用について>
大阪大附属図書館へお問い合わせください


『西洋新旧度量比較表』


『逸史』

京都大学附属図書館

公開点数:19点
資料について:京都大学附属図書館で所蔵されている古典籍

RECOMMEND:『名疇』 (めいちゅう)
『名疇』は、江戸中期の京都の儒学者・皆川淇園の代表的な著作の一つです。淇園が提唱した開物学によって、儒学の要語を解説した書です。淇園の子孫より購入した淇園旧蔵書に含まれる自筆稿本で、貴重書に指定されています。

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<画像の利用について>
京大附属図書館へ直接お問い合わせください

奈良女子大学学術情報センター

公開点数:432点
資料について:奈良女子大学学術情報センターで所蔵されている古典籍

RECOMMEND:『寂恵法師歌語』 (じゃくえほうしかご)
『寂恵法師歌語』は、鎌倉歌壇の有力歌人で、陰陽師として鎌倉幕府に使えた寂恵(安倍範元、13C後半~)が正和3年(1314)に著した書です。後水尾天皇側近、中院通村の寛永20年(1643)書写本で、1999年に寄贈された大宮武麿氏旧蔵書中の一点です。

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<画像の利用について>
奈良女子大・学術情報センターへお問い合わせください

慶應義塾大学信濃町メディアセンター(富士川文庫)

公開点数:834点
資料について:慶應・信濃町メディアセンターで所蔵されている富士川文庫(医学分野)の古典籍

RECOMMEND
大正から昭和初期にかけ、慶應義塾大学医学部で医学史を講じた富士川游博士(1865-1940)の旧蔵書の一部は、ご遺族により慶應義塾大学北里記念医学図書館に寄贈され、「富士川文庫」として公開されています。今回デジタル画像で公開するものは、その一部となります。

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DBで検索:日本古典籍総合目録DBへ

<画像の利用について>
慶應義塾大学信濃町メディアセンターへお問い合わせください

関西大学図書館

公開点数:16点
資料について:関西大学図書館で所蔵されている古典籍

RECOMMEND:『古今和歌集』 (こきんわかしゅう)
今回デジタル化した『古今和歌集』は、建保5年(1217)2月本です。この建保5年2月本については、これまで定家の『明月記』に記事が見えるだけで本文そのものは知られていませんでしたが、近年出現した該本がこの系統唯一の伝本です。朝倉茂入の極札に三井寺時能の筆とあり、実際、時能の署名入り短冊と比較して、彼の書写したものと認められます。
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DBで検索:日本古典籍総合目録DBへ

<画像の利用について>
関西大図書館へお問い合わせください



本計画で構築するデータベースについて

本計画の実施にあたり、研究基盤として、「日本語の歴史的典籍データベース」を構築します。これは、「日本語の歴史的典籍」の学術研究に関するデータベースとしては、我が国で最大唯一のものとなります。

 

これまでにも大学や資料館等が作成しているデータベースは存在していますが、その内容は、それぞれが所蔵する古典籍を中心としたものでした。今回作成するデータベースは、『国書総目録』(岩波書店刊)に掲載されている50万点のうち約30万点を対象としており、複数の機関が所蔵する古典籍の情報を一度に検索できるシステムとなります。古典籍に関する画像を含んだデータベースとしては、これまでには無かった規模のものとなります。

     

現在、国文学研究資料館で公開しているデータベースに「日本古典籍総合目録データベース」があります。古典籍の書誌・所在情報を、著作及び著者の典拠情報とともに提供しているもので、日本の古典籍の目録情報を調べる際には欠かすことのできない、基本的な研究ツールとして広く知られています。写本が中心であった時代には、書き写していく過程で本文の内容が少しずつ変わっていったり、装訂が変わっていくことも珍しくなく、それらはもともとの本に対して「異本(いほん)」と呼ばれています。異本は、(それを写した)元の本とは別の本として取り扱うことになりますから、タイトル等で検索しただけでは、該当情報が複数存在し、目的のものをすぐに探し出せないこともあります。(検索結果をもとに、複数存在する所蔵元に出向いて、資料を直接閲覧しないと目的の資料がどれなのかわからないことも少なくありません。)

本計画では、データ化した原本画像と「日本古典籍総合目録データベース」の目録情報とを統合させたデータベースシステムを構築します。画像データも同時に確認できるようになることで、探したい資料の所在情報がより早く・正確にわかるようになるほか、所蔵元に出向かなくても内容が確認できるようになるのです。

     

◆ 画像データ化することの意義
現在、すでに公開されている目録情報(「日本古典籍総合目録データベース」)に原本の画像情報が加わることにはいったいどのような意味があるのでしょうか。
原本の画像が加わると、例えば次のようなことがわかります。
   ・どのような文字で書かれているか。
   ・文字の配置や書の技法はどうなっているか。
   ・挿絵はどのように入っているか。
   ・挿絵に描かれている建物の模様や色はどのようなものか。
   ・挿絵に描かれている建物の構造はどのようなものか。
これらは一例で、画像からわかる情報はほかにも多数あります。目録情報だけではわからなかった、どのような書物なのかということがわかるようになるのです。

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