大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館

リプリント日本近代文学

―※本事業は終了いたしました※―

オンデマンド方式による近代文学作品の復刻出版

発行:国文学研究資料館 発売:株式会社平凡社
全300冊

本シリーズの特徴

  • 近代文学の研究基盤を再組織し、新たな研究動向を創出することを目的として、国文学研究資料館が収集した文献の中から、良質で研究価値の高いものの影印をオンデマンド方式により継続的に出版し、国内外の幅広い研究者・読者にできるだけ簡便なかたちで提供する。
  • 作品には、書誌事項を中心とする簡潔な解題を付す。
  • 影印にはデジタルカメラにより撮影した画像を用い、本文はモノクロ印刷を原則とするが、口絵等、必要に応じカラー印刷をまじえる。
  • 本シリーズの全文画像は、近代書誌・近代画像データベースにおいて順次公開を予定している。

刊行書目

既刊紹介

発売元の平凡社webサイトにシリーズ書目一覧があります。http://www.heibonsha.co.jp/search/s5659.html
それぞれの書目は、上記平凡社のページから通販各社にてお求めいただけます。(※販売終了しました)

第一期刊行書目
1 夜嵐阿衣花廼仇夢
岡本起泉
四六判 356p 本体5,100円+税
人情本的な恋物語は、嵐離鶴と阿衣の密会そして小林金平毒殺事件を柱とする毒婦の物語へと変貌していく。毒婦物の初期代表作。
2 綴合於伝仮名書
武田交来
四六判 76p 本体1,600円+税
高橋お伝を題材に新富座で上演された同名の芝居を、武田交来が正本写にしたもの。役者の似顔で描かれた挿画は、当時の舞台を彷彿とさせる。
3 絶世拷問/雲霧阿辰青木廼夕栄
三村芳南
四六判 108p 本体1,800円+税
幕末の江戸を騒がせた旗本の強盗事件「小倉庵騒動」。その顛末を毒婦阿辰の活躍と、凄惨な拷問場面を交えて活写する。
4 白菖阿繁顛末
岡本起泉
四六判 216p 本体3,400円+税
東京新聞につづきものとして連載された、薄倖の女お繁の遍歴。毒婦物の隆盛期に趣向を変えた異色作。
5 笠松峠鬼神於松伝
著者未詳
四六判 60p 本体1,300円+税
笠松峠の女盗賊お松は、ある時旅の武士夏目四郎三郎を騙して刺し殺す。その息子の仇討ちはいかに...。近世から語り伝えられた鬼神のお松の物語。
6 貞烈美談/小夜時雨
高畠藍泉
四六判 82p 本体1,500円+税
絶世の佳人が、落魄しつつも孝養と貞節によって許嫁と結ばれる教訓色の強い物語。藍泉の世間教化の志がうかがえる作。
7 霜夜鐘十字辻筮
河竹黙阿弥
四六判 172p 本体2,300円+税
「歌舞伎新報」に連載された黙阿弥明治期の代表作。武田交来による改稿本の無断刊行や翻刻本も多かった人気作。本書はそのうちの一つでボール表紙本。
8 霜夜鐘十時の辻占
武田交来
四六判 140p 本体2,100円+税
黙阿弥が連載していた同書を武田交来が書き直して無断で刊行。本家に劣らず版本をはじめ多くの翻刻本がある。本書はそのうちの和装活版本。
9 開明小説/四季の花籠
花笠文京
四六判 102p 本体1,700円+税
貧しさゆえに盗人となったお辻、奔放な生活から梅毒で死ぬお京、その娘で早くに孤児となり悪の道に入ったお富、三人の女の罪と因果の物語。
10 怪談深閨屏
高畠藍泉
四六判 128p 本体2,000円+税
死んだ許嫁に瓜二つの悪漢に翻弄される女。やがて悪人たちには神経病という報いが待っていた。藍泉晩年に成った開化の怪談。
11 神経闇開化怪談
一竿齋宝洲
四六判 350p 本体4,300円+税
旧士族の男が芸者に迷い妻を離縁、やがて投身した妻の幽霊が二人を苦しめるが...。開化風俗の描写を交えた脚本形式の小説。
12 小夜千鳥浪の音信
三品藺溪編
四六判 174p 本体2,400円+税
殿様が狩の途中で救った娘千鳥。それに嫉妬するお部屋さまの謀反の企てと忠臣の艱難。御家騒動もの『小夜千鳥浜の松風』の改題本。
13 打回鳴戸岸波濤
芙蓉楼散人
四六判 196p 本体2,600円+税
明治の実録風草双紙。阿波の蜂須賀家中を舞台にした仇討ちは、やがて四国全体を巻き込む大騒動へと発展していく。
14 地質は会津鍛錬は三条/長脇差小鉄乃利刀
孤蝶園若菜
四六判 114p 本体1,800円+税
新聞連載中から各版元で争奪戦が繰り広げられた、侠客会津小鉄の一代記。本書はその中での無断翻刻とおぼしい春陽堂版。
15 北国奇談/檐の橘
宇田川文海
四六判 168p 本体2,400円+税
関西文壇の雄、宇田川文海の出世作。新聞連載中から刊行され、中村座で芝居にもなった。本書は連載後の芝居化を機に刊行された翻刻本。
16 復讐浮木亀山
槙廼舎雅山編
四六判 262p 本体3,300円+税
勢州亀山の藩士石井兄弟を描いた仇討物。明治二十年前後に活字小説本を盛んに刊行し、あだ花の如く消えた新興出版社、共隆社最初の刊行本。
17 言語自在/作文捷径
西森武城
四六判 102p 本体1,600円+税
滑稽演説や世相諷刺ものに名を馳せた痩々亭骨皮道人こと西森武城による作文指南書。「談話体の一章」を候文の前に配し両者を対応させる。
18 河童相伝/胡瓜遣
仮名垣魯文
四六判 104p 本体1,700円+税
文明開化に沸き立つ東京や横浜で、自らの欲望をむき出しにして行動する人びとを穿つ。『訓蒙窮理図解』を借り、『安愚楽鍋』の姉妹編的な位置にある滑稽本。
19 転描座敷の嗜
松村春輔
四六判 56p 本体1,200円+税
遊里に生きる芸者や飄客をうがった芸者通のすすめ。芸者上がりの楼主と客の半通の対話と長広舌で、当時の芸者事情を喝破する。
20 滑稽笑談/清仏船栗毛
伊東橋塘 川上鼠文
四六判 206p 本体2,600円+税
弥次さん北さんの後胤、弗さん品さんが出かけたのは清仏戦争まっただ中の清国だった。『西洋道中膝栗毛』などの膝栗毛物の系譜に連なる滑稽本。
21 万国一夜談
宇田甘冥述
A5判 150p 本体2,700円+税
文明は西遷する!? 技術はヨーロッパに起り、日本に到来した。武威は中央アジアに発していまやアメリカに至った。では文教は?尊皇派の儒者が説く文明史の一大奇書!
22 和洋奇人伝
条野採菊
四六判 50p 本体1,100円+税
右に控えるは西洋の偉人。左に控えるは日本の偉人。東西の"似たものどうし"を対照してみた人物伝。その組み合わせはいかに? 開化期版「代表的日本人」とよべる一書。
23 西哲叢談
瓜生政和
A5判 220p 本体3,600円+税
戯作者梅亭金鵞こと瓜生政和が、明治六年に著した啓蒙書。フランクリンの雷の実験を説き起こして、源義平が雷神になった話に及ぶ筋立てが、時代をしのばせて愉快。
24 一読三嘆/当世書生気質
坪内逍遥
四六判 486p 本体5,300円+税
書生気質最初の洋装本。原本は厚手の洋紙で総クロス装、背表紙金字の重厚な造本で、高田半峰の評を付す。
25 諷誡/京わらんべ
坪内逍遥
四六判 150p 本体2,100円+税
『小説神髄』『当世書生気質』と同時期に、国会開設を当て込んで大阪で刊行された諷刺小説。坪内逍遥のもう一つの相貌。
26 新編/浮雲 再版
二葉亭四迷
四六判 422p 本体4,700円+税
三編が都の花に連載された後に作られ、「新編 浮雲第三編終」という尾題が付された合本版『浮雲』。本文はすべて新たに組み直されている。
27 国民小説
民友社編
四六判 312p 本体3,600円+税
鴎外「舞姫」や逍遥「細君」を擁した近代日本文学の指標となるアンソロジー。明治二十年代初頭の民友社がもつ清新な文学的香気を今に伝える。
28 第二国民小説
民友社編
四六判 394p 本体4,400円+税
国民小説の第二弾。今回は二葉亭「あひゞき」をはじめ、嵯峨のや、思軒らによる翻訳小説が中心。明治二十年代の代表的翻訳文学者を一望できるアンソロジー。
29 第三国民小説
民友社編
四六判 326p 本体3,700円+税
透谷「宿魂鏡」、湖処子「村落小記」、若松賤子「雛嫁」など、浪漫主義の胎動を示す新世代の作品を交えたアンソロジー。
30 現今/英名百首
沼尻ケイ一郎編
四六判 124p 本体1,900円+税
明治政府の顕官から吉原の花魁まで、同時代である明治十年代初頭の著名人を幅広く取り上げ、その肖像・詠草・略伝を掲げた異種百人一首の代表作。
31 新編/稗史通
西村宇吉編
四六判 54p 本体1,200円+税
一九、京伝、三馬、馬琴の伝記、逸話を記す。明治十五年頃からの近世戯作復活の潮流のなかで生まれた一書。
32 開化問答
小川為治
A5判 154p 本体2,700円+税
開化とは何か? 旧平の質問に開次郎が懇切に解き明かす。問答形式による文明開化の指南書。
33 開化問答 二編
小川為治
A5判 266p 本体4,100円+税
開化とは何か? 旧平の質問に開次郎が懇切に解き明かす。問答形式による文明開化の指南書。
34 違式カイ違図解
今江五郎
四六判 54p 本体1,200円+税
文明の名による生活習俗の改変を強制した違式カイ違条例。本書は愛知県の条例改正に合わせるため、急遽京都の条例を手直しして翻刻したもの。開化の啓蒙と混乱の実態がうかがえる。
35 万国往来
著者未詳
A5判 80p 本体1,900円+税
文明開化の時代に子どもたちが使った手習いの教科書。世界地誌に目を向け、洋書にならった銅版画の挿し絵を貼った本書に、墨書の落書きのあとが生々しい。
36 浮草
ツルゲーネフ著 二葉亭四迷訳
A5判 432p 本体6,200円+税
文豪二葉亭四迷が渡露に際し残していった"置き土産"。ツルゲーネフの名作「ルーヂン」を清新な文体で翻訳し、装丁の粋をきわめた美麗本が、明治の芳香をしのばせる。
37 露国奇聞/花心蝶思録
プーシキン著 高須治助訳
四六判 120p 本体1,800円+税
日本で最初のロシア文学の翻訳。原作はロシア近代文学の父プーシキンによる歴史小説『大尉の娘』。それに近代浮世絵の祖・大蘇芳年が挿し絵を飾る、記念碑的作品。
38 一滴千金/憂世の涕涙
キング著 宮崎夢柳訳
A5判 206p 本体3,400円+税
ネイティヴ・アメリカンの青年と銀行頭取令嬢の恋愛と革命。板垣退助が外遊から持ち帰った本を宮崎夢柳が訳した翻訳政治小説の稀覯書。
39 小羊漫言
坪内逍遥
A5判 224p 本体3,600円+税
逍遥最初の文学評論集。新聞小説の意義を明らかにした「新聞紙の小説」、没理想論争の発端となった「小説三派」など明治二十三年から翌年までの評論を収める。
40 風雲集
島村抱月 後藤宙外 伊原青々園
A5判 350p 本体5,200円+税
明治三十年代前半の早稲田文学に集った気鋭の若手批評家、島村抱月、後藤宙外、伊原青々園による文学評論集。
第二期刊行書目
41 高橋阿伝夜刄譚(初編~四編)
仮名垣魯文
四六判 290p 本体4,300円+税
毒婦物の代表作としてあまりにも有名な本書を影印により刊行。殺人場面や処刑後の解剖など、扇情的な毒婦物合巻の全貌を再現。
42 高橋阿伝夜刄譚(五編~八編)
仮名垣魯文
四六判 294p 本体4,300円+税
毒婦物の代表作としてあまりにも有名な本書を影印により刊行。殺人場面や処刑後の解剖など、扇情的な毒婦物合巻の全貌を再現。
43 恋相場花王夜嵐
仮名垣魯文
A5判 220p 本体4,400円+税
最終編で魯文による草双紙史が語られる異色作。三田村鳶魚旧蔵本を影印で再現。
44 冬楓月夕栄
彩霞園柳香
四六判 216p 本体3,400円+税
華族邸で判事が殺害される。それは維新前から十三年に及んだ仇討ちの結末だった。新聞に掲載され評判になった明治の仇討ちの合巻化。
45 疵傷於石 冬児立闇鴟
花笠文京
四六判 222p 本体3,400円+税
「観念しろ、どうせ地獄は逃れぬ手前...」と、バッサリ滅多切りにされた毒婦お石の伝を、仮名垣魯文門下の京文舎文京が綴る。『いろは新聞』連載記事を色彩豊かに合巻化。
46 花裘狐草紙
仮名垣魯文
四六判 142p 本体2,000円+税
狐の恋に横恋慕を仕掛ける狸。擬人化された動物たちがユーモラスに織りなす人間?模様。
47 滋賀県美談 今常磐布施譚
松林伯円
四六判 228p 本体3,500円+税
つづきものとして報道された殺人事件を題材に、稀代の講談師松林伯円が自身で合巻化。速記以前の講談出版の一形態を示す。
48 雪月花三遊新話
篠田仙果
四六判 222p 本体3,400円+税
速記登場以前に、三遊亭円朝の人情噺を合巻化。福地桜痴から聞いたフランス小説を翻案したものとされる。
49 昇平鼓腹 三府膝栗毛
松村春輔
四六判 222p 本体3,400円+税
大阪博覧会への珍品出品を依頼された面次郎。食客図留七とともに魯文や延房に化けるなど、珍道中を繰り広げる。
50 霜夜鐘十時辻筮
武田交来
四六判 370p 本体5,300円+税
黙阿弥の同名作品を焼き直し、人気を博した作。版本の他に活字本でも多数刊行された。
51 倭洋妾横浜美談
武田交来
四六判 78p 本体1,600円+税
英国人の夫を挟んだ正妻と権妻の争い。鏡山の世界に拠って書かれたラシャメンものの草双紙。
52 朋友茶吻話
島崎源兵衛
四六判 279p 本体3,500円+税
毎日毎日念仏三昧。しかし世間の評判は...? 茶飲み話の徒然に、という設定のもと、滑稽さも交えた平易な語り口で、人生の教訓を説いた一書。
53 花街ひざ栗毛
撃壌庵夢遊
四六判 76p 本体1,400円+税
いつまで待っても戻らぬ花魁をさがして、厠を棒でひっかきまわす田舎客――「大方こん中へおっこったんべー!?」すったもんだの東京花柳街の内幕を描いた、明治の滑稽本。
54 橋供養梵字文覚 新皿屋舗月雨暈
梅堂国政
四六判 74p 本体1,600円+税
明治十六年五月に市村座で上演された演目のうち、三世河竹新七の「文覚」と黙阿弥の「魚屋宗五郎」の正本写。開化錦絵や草双紙で名高い梅堂国政が著述。
55 昼夜帯加茂川染
高畠藍泉
四六判 100p 本体1,600円+税
横恋慕の末に失踪した侍と、放蕩三昧のあげく養家から勘当されたその息子や遊郭の女達が織りなす離散と再会の物語。活版草双紙の草分け、三世種彦こと高畠藍泉の放つ一作。
56 恋娘昔八丈
柳水亭種清
四六判 88p 本体1,500円+税
黄八丈の着物を着て刑場に引かれていく白木屋お駒の、有名な芝居に材をとった明治の草双紙。巻頭に安永五年初演時の「舞台本」序が引かれ、「役者替名」が収録されている。
57 人情清談 蜀魂雲井一声
松村春輔
四六判 190p 本体2,700円+税
父親から続く因果の糸が、勤王の郷士の獄死と妻の殉死、そしてその息子の敵討ちへと続く。幕末の志士と貞女を因果物語の枠組みで描いた開化の実録。
58 徳川東国武勇伝
橋本玉蘭斎
四六判 155p 本体2,300円+税
本多忠勝、井伊直政に島左近...。戦国の荒武者達が繰り広げた、壮絶なる生と死のドラマが、今ここに。近代錦絵の名手、橋本貞秀の著述する戦国武者絵巻。
59 慶安太平記 正雪一代記集
著者不詳 橋本貞秀
四六判 128p 本体2,000円+税
慶安の大策士・由井正雪の一代記。幕末の奇才絵師・五雲亭貞秀の自画作本と、人気絵師・歌川芳虎が挿絵を描いた本を一冊に収録。底本は『出版書目月報』にない明治再摺り。
60 宮城野信夫一代記
著者不詳
四六判 52p 本体1,300円+税
「その時数万の見物思はずどつと声をあげ...」由井正雪に武術を伝授された姉妹の仇討ち、いわゆる白石敵討物のひとつ。明治の孝子推奨の風潮に喝采を博した孝女実録。
61 大岡美政談
泉竜亭是正
四六判 50p 本体1,300円+税
天一坊宝沢、鴻の巣の鬼三郎、麹町の村井長庵――いわゆる"三毒"の奸計を軸に、石地蔵吟味と密夫詮議を交えた明治15年の"大岡裁き"。はたして「一件落着」なるか?
62 小栗判官代一代記 初編
大西庄之助
四六判 56p 本体1,200円+税
北斎が手がけた文化期の読本『寒燈夜話 小栗外伝』初編の抄録か。人気の小栗判官ものを簡易にまとめて刊行。
63 大久保政談 松前屋五郎兵衛一代記
歌川国麿
四六判 104p 本体1,700円+税
今日も彦左衛門が行く! 冤罪の穀商を救わんがため、天下の御意見番と侠気溢るる魚売りが八百八町を奔走する。人気の講談から松前屋一件を抄出して刊行された。
64 郵便端書 一寸用文
前田健次郎編
四六判 114p 本体1,700円+税
氷菓子の製法を尋ねるとき、避雷針の設立を依頼するとき、どんな手紙を書いたらよいのでしょう? 東京絵入新聞の前田香雪先生が、やさしく指南してくれる開化往来物。
65 逆巻浪夢の夜嵐
中島蒿
四六判 206p 本体2,600円+税
いづれも討死の用意いたされよ!――西南の戦陣に消えていった人々の哀切が、西郷隆盛の一夜の夢のうちに語り出される。初めて洋服を着せた人形浄瑠璃の記念碑的作品。
66 東洋民権百家伝 初帙
小室信介
四六判 264p 本体3,200円+税
武断圧制の政に抗し、刑場の露と消えていった、あまたの一揆指導者たちが、いま本書に転生する。巻を重ねるにつれて緻密になる考証に、編者の鬼気迫る思いが伝わってくる。
67 東洋義人百家伝 二帙
小室信介
四六判 280p 本体3,300円+税
武断圧制の政に抗し、刑場の露と消えていった、あまたの一揆指導者たちが、いま本書に転生する。巻を重ねるにつれて緻密になる考証に、編者の鬼気迫る思いが伝わってくる。
68 東洋義人百家伝 三帙
小室信介
四六判 268p 本体3,200円+税
武断圧制の政に抗し、刑場の露と消えていった、あまたの一揆指導者たちが、いま本書に転生する。巻を重ねるにつれて緻密になる考証に、編者の鬼気迫る思いが伝わってくる。
69 魯西国虚無党 冤枉乃鞭笞
宮崎夢柳
四六判 74p 本体1,400円+税
目の前で恋人を殺された少女が、いま復讐に立ち上がる! テロルの嵐が吹き荒れる帝政ロシアを舞台に、多くの民権家の紅涙を誘った、少女ヴェーラ・ザスーリチの物語。
70 泰西女丈夫伝 朗蘭夫人伝
坪内逍遥訳
四六判 180p 本体2,400円+税
「おお自由よ、汝の名のもとにいかに多くの罪が犯されたことか!」フランス革命の名花ロラン夫人。その伝記を幼少時代からたどる、若き坪内逍遥の訳業。
71 泰西活劇 春窓綺話 上篇
服部誠一
四六判 252p 本体3,000円+税
イギリスの滝沢馬琴、サー・ウォルター・スコット登場! 夏休みの当世書生三人組――坪内逍遥・高田早苗・天野為之が、服部誠一先生の名前を借りて訳した痛快歴史ロマン!
72 泰西活劇 春窓綺話 下篇
服部誠一
四六判 300p 本体3,500円+税
イギリスの滝沢馬琴、サー・ウォルター・スコット登場! 夏休みの当世書生三人組――坪内逍遥・高田早苗・天野為之が、服部誠一先生の名前を借りて訳した痛快歴史ロマン!
73 こぼれ萩
中村花痩
A5判 236p 本体3,900円+税
明治の今の世に出でたる髑髏一塊。道具屋の隠居の慚愧によって、畜生屋敷の昔日の因業が明かされる「晒し井」に、元亀天正の女丈夫の悲哀を綴った「寒紅梅」を併収。
74 露妙樹利戯曲 春情浮世之夢
シェイクスピア著 河島敬蔵訳
四六判 332p 本体3,800円+税
和歌山の地方書肆から刊行された、本邦初の『ロミオとジュリエット』全訳。在野の士による、当時の水準を超えた正確な訳業。
75 梨園の曙 一名西洋演劇脚本
高橋義雄訳
四六判 278p 本体3,700円+税
歌舞伎と西洋演劇の狭間――明治文化の開拓者にして三越隆盛の立役者・高橋義雄が新聞記者時代に放った、エキゾチックな戯曲四点を収録。演劇改良運動の代表作。
76 欧洲新話 谷間乃鶯
セルバンテス著 斎藤良恭訳
四六判 158p 本体2,200円+税
月夜の晩に処女を凌辱した男の数奇な運命。セルバンテスの中編「血の力」を、原典にない挿話も含めて、婉転自在の筆を以て仏語から重訳した、明治豪傑訳の決定版。
77 第七国民小説
民友社編
四六判 294p 本体3,400円+税
日清戦争のただ中に執筆された作品が中心。高揚したナショナリズムを示す諸作の他に、眉山「うらおもて」など日清戦後のニューウェーブを示したアンソロジー。
78 文学一斑
内田魯庵
四六判 324p 本体3,700円+税
「文学とは何ぞや」――「漠々として常闇の国」に似た文界に、博覧強記の内田魯庵が、批評の基準を打ち立てんと健筆をふるう。北村透谷の魂を震わせた一書。
79 文芸評論
高山樗牛
四六判 512p 本体5,500円+税
樗牛の日本主義時代から個人主義時代の間に位置する評論を集める。博物館論や歴史画論など、文学の枠を越えた多彩な活動が一望できる評論集。
80 子規言行録
小谷保太郎編
A5判 376p 本体5,700円+税
明治35年9月19日、正岡子規死去。その直後多方面から寄せられた追悼文を集成した本書は、いかにして子規の死が文学的事件となったかをさぐる恰好のドキュメント。</>
第三期刊行書目
81 虚無党実伝記 鬼啾啾
宮崎夢柳
四六判 258p 本体3,100円+税
皇帝暗殺!圧政続くロシアに舞い降りたテロルの天使ソフィア。その処刑までを宮崎夢柳が描きあげる。発禁となり稀覯本としても有名な書。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
82 魯国奇聞 烈女の疑獄
杣田策太郎
四六判 60p 本体1,200円+税
トレポフ狙撃事件の裁判を、ロシア虚無党と犯人ザスーリチへの同情を込めて、いち早く伝えたルポルタージュ。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
83 露国虚無党事情
西河通徹
四六判 96p 本体1,600円+税
反骨のジャーナリスト西河通徹が、ロシア虚無党の沿革と実態を伝えた、当時最も詳細な虚無党ガイドブック。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
84 東海遊侠伝
天田愚庵
四六判 220p 本体2,700円+税
侠客清水次郎長の半生記。戊辰で父母と生き別れ、次郎長の養子となった山本鉄眉こと天田愚庵の作。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
85 新体詞選 自由詞林
山田美妙 植木枝盛
四六判 126p 本体1,800円+税
新体詩にふさわしい新たな詩的言語を模索した美妙と、西洋史を題材に自由民権思想を詩に託した枝盛。新体詩の夜明けを告げる画期的な詩集二編。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
86 扇頭小景
小島烏水
四六判 200p 本体2,600円+税
山岳紀行文の最高峰、小島烏水若き日の紀行文集。好評を博し、様々な書肆から刊行された。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
87 西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
三遊亭円朝
A5判 208p 本体3,700円+税
敵討ちと侠客譚を織り交ぜた、長編人情噺。西洋種を積極的に取り入れた円朝のハイカラな一面。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
88 小説神髄
坪内逍遥
A5判 202p 本体3,300円+税
あまりにも有名な、近代日本文学の幕開けを告げる理論書。初版刊行後に合本され最も流布した二冊本を翻刻。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
89 薄氷遺稿
北田薄氷
A5判 572p 本体8,000円+税
一葉と並び称された北田薄氷の遺稿集。瀟洒な造本が「閨秀」のイメージを喚起する。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
90 藪の鶯
三宅花圃
四六判 156p 本体2,100円+税
一葉のライバル、三宅花圃の出世作。多くの批評に取り上げられ、高い評価を獲得。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
91 文壇無駄話
近松秋江
四六判 392p 本体4,400円+税
出口のない妄執を描く小説家近松秋江は、同時に文芸時評のこの上ない名手でもあった。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
92 新編明治毒婦伝
鈴木金次郎編
四六判 512p 本体5,500円+税
明治十年代に続々と書かれた毒婦物を集め、よく売れたアンソロジー。著名な毒婦たちを一望できる、いわば「毒婦便覧」。
93 関口文七写真阿若 新編伊香保土産
松林伯円
四六判 528p 本体7,200円+税
侠客を率いて脱獄し、西南戦争に呼応して警官隊と衝突した白銀屋文七の物語。事件直後現地にいた伯円によっていち早く講談化。
94 貞操 英国美譚
鎗田山人編
四六判 140p 本体2,000円+税
英国の通俗小説から訳出され、ベストセラーとなった本作。明治人の心の琴線に触れた、ポカホンタスの物語とは?
95 訂正増補 惨風悲雨世路日記
菊亭香水(佐藤蔵太郎)
A5判 224p 本体3,700円+税
明治青年なら誰もが読んだ青春の書。刊行から十年の時を経て追加された後編では、主人公が政界から海外へと雄飛していく。
96 文明花園 春告鳥 前編
服部誠一
四六判 472p 本体5,100円+税
没落した士族の兄妹にふりかかる苦難の連続。毅然と立ち向かう二人に撫松が自らの政治思想を託す。民間の力による商業立国と男女同権をシミュレーションした政治小説。
97 文明花園 春告鳥 後編
服部誠一
四六判 334p 本体3,800円+税
没落した士族の兄妹にふりかかる苦難の連続。毅然と立ち向かう二人に撫松が自らの政治思想を託す。民間の力による商業立国と男女同権をシミュレーションした政治小説。
98 佳人才子 流離奇談
鳴洋散士
四六判 220P 本体2,700円+税
故郷を出奔する才子佳人の悲恋に、立身出世の物語を組み合わせた、典型的な立身出世小説。好評で版を重ねた作。
99 雛黄鸝
須藤南翠
四六判 458P 本体5,000円+税
逍遥とならぶ新文学の旗手、須藤南翠の作。女子教育と男女交際という新時代のトピックを織り込む一方で、「梅暦の亜流」とも評された過渡期の小説。
100 嘉坡通信報知叢談/志別土商人物語
天峯居士訳
四六判 80P 本体1,400円+税
「さあ、面白い話をお聞かせ下さい。」主人の求めに応じて次々と語られる近代の千一夜物語。本書はその第一話。多くの翻刻本が作られ、流布した書。
101 仏蘭西革命記 自由乃凱歌
デュマ原著・宮崎夢柳訳
四六判 206P 本体2,600円+税
フランス革命を舞台にしたデュマの原作を、宮崎夢柳が翻訳。バスチーユ襲撃の場面が民権家の血を湧かせた、翻訳政治小説の金字塔。
102 五日紀変 英雄之肝胆 上篇
ユゴー原著・野田藤吉郎訳
四六判 364P 本体4,100円+税
フランス法学を学ぶ訳者が大学在学中に出版したユゴー"Histoire d'un crime"の翻訳。上巻で中絶。
103 いちご姫
山田美妙著
A5判 370P 本体5,400円+税
絶世の美女・いちご姫がただ一人本当に愛した男とは!? 山田美妙が戦国の乱世を舞台として描いた、渾身の一作を刊行。
104 内地雑居未来之夢
坪内逍遥
A5判 242P 本体4,000円+税
明治日本にやってきたグローバリズムの波「内地雑居」。本書はその来るべき世界を予測した「未来記」。改進党のシンパサイザーだった若き逍遥が見た未完の夢。
105 花袋集
田山花袋
A5判 342P 本体5,100円+税
画期的小説「蒲団」を収めた短編集。「自然主義」作家・田山花袋の名を不動のものにした書。
106 秋声集
徳田秋声
A5判 350P 本体5,200円+税
「印象派」風と評され、「自然主義」作家・徳田秋声の誕生を告げるとされる第二短編集。
107 春葉集
柳川春葉
四六判 294P 本体3,400円+税
紅葉門下の四天王と呼ばれた柳川春葉の短編集。家庭小説の代表的作家となる以前の作を集める。
108 カルコ集
二葉亭四迷訳
四六判 342P 本体3,900円+税
史上最も読みづらいゴーリキーを収録。凝り性の二葉亭が、凝りに凝って、それはちっとばかしやりすぎだんべえと批判されたプレミア翻訳短編集。ただし深刻さは同時代一!
109 墨田川梅柳新書
曲亭馬琴
四六判 180P 本体2,500円+税
史上最も読本が消費された明治期に、馬琴の旧著を活版で刊行。活字翻刻本大量出版の震源地、鶴声社の刊行。
110 復讐殿下茶店聚
大西庄之助編
四六判 54P 本体1,200円+税
仇討ちものとして名高い天下茶屋ものの一つ。実録『天下茶屋敵討真伝記』の流れをくんだ合巻。
111 大岡政美録
柳条亭種長
四六判 122P 本体2,000円+税
多くの人々に今も愛される大岡裁き。様々な本が刊行された大岡政談のうち、本書は「煙草屋喜八」を扱った実録の切附本。
112 由良の港千間長者
永島孟斎
四六判 54P 本体1,300円+税
陸続として刊行された、いわゆる山椒大夫ものの切附本。本書は観音菩薩の利益譚の形をとっている。
113 貞操節義 明治烈婦伝
松村春輔
四六判 68P 本体1,400円+税
冒頭に昭憲皇后の肖像を掲げ、歌・略歴・肖像でイメージ化された明治のヒロインたちを並べた異種百人一首。なぜか歌がないはずの人にも詠歌が。
114 地口絵手本
浜野英三郎編
四六判 60P 本体1,200円+税
日本人は言葉遊びが好き。洒落が視覚化されれば、なお楽しい。冗談の通じない世の中なんて、まっぴら御免!笑いの原点はここにあり...なんて「臼ばっかり」。
115 開化 一口ばなし
永島福太郎
四六判 30P 本体900円+税
歌川芳虎の息子による地口本。時代のあだ花としての地口本が、取捨改変を繰り返しつつ需要に供された様態を示す。
116 三則教の捷径
仮名垣魯文
四六判 68P 本体1,300円+税
大流行した開化の新風俗「説教」。自ら啓蒙の推進者となった魯文により、「読む説教」として構想された書。新しい時代の声を「読む」。
117 通常物図解便覧
西村義民編
四六判 62P 本体1,200円+税
明治時代の日常品の名前を憶える頭脳ゲームにあなたも挑戦。なぜかコンパスが二つ出てくる、この連想の謎を、果たして解けるだろうか?関西で出版された児童向け教材。
118 貴女至宝 大全女用文姫鏡
田島象二
A5判 326P 本体5,300円+税
これ一つであなたの「女の心得」はもう完璧!さぁお早くご予約を...。辛辣な諷刺と戯文で一世を風靡した明治の奇才、酔多道士こと田島象二が送る女子教育書。
119 新選万字文 初編
佐瀬得所
A5判 148P 本体2,700円+税
多くの文化人と交流のあった書家佐瀬得所が門下生へ向けて書いた習字手本。文字を形態と音訓から学習するために工夫した語彙集。
120 新選万字文 二編
佐瀬得所
A5判 136P 本体2,500円+税
多くの文化人と交流のあった書家佐瀬得所が門下生へ向けて書いた習字手本。文字を形態と音訓から学習するために工夫した語彙集。</>
第四期刊行書目
121 西洋道中膝栗毛(初編~五編)
仮名垣魯文
四六判 488p 本体5,400円+税
ご存じ弥次さん喜多さんの迷コンビ。その三代目が、今度は世界を股にかけ、アレなシャレをとばしながらの珍道中。初の影印版刊行!
122 西洋道中膝栗毛(六編~十編)
仮名垣魯文
四六判 454p 本体5,700円+税
ご存じ弥次さん喜多さんの迷コンビ。その三代目が、今度は世界を股にかけ、アレなシャレをとばしながらの珍道中。初の影印版刊行!
123 西洋道中膝栗毛(十一編~十五編)
仮名垣魯文
四六判 460p 本体5,700円+税
ご存じ弥次さん喜多さんの迷コンビ。その三代目が、今度は世界を股にかけ、アレなシャレをとばしながらの珍道中。初の影印版刊行!
124 西洋旅案内
福沢諭吉・吉田賢輔
A5判 242p 本体4,100円+税
旅の恥はかき捨て、とはいえ洋行先でまごつきたくない人に送る、福沢先生の洋行ガイドブック。西洋道中膝栗毛の種本にもなった西洋生活案内。
125 西洋穴探
キルワン・マッケーブ著・加藤政之助訳
四六判 482p 本体5,200円+税
ロンドンとニューヨークの暗部を原著から模写された豊富な挿画とともに描く。西洋都市ルポルタージュの最も早い翻訳の一つ。
126 社会進化 欧洲之風俗
森田思軒・吉田熹六
四六判 398p 本体4,400円+税
矢野龍渓の郵便報知新聞紙面改革から生まれた、ヨーロピアンライフのガイドブック。異版続出のベストセラー。
127 印度征略史 原名クライブ公伝
マコーレー著・末広鉄腸訳
四六判 200p 本体2,600円+税
大英帝国のインド征服史を代表する人物クライブの伝記。明治期に高い人気を誇った歴史家マコーレーの原著。
128 比律賓独立戦話 あぎなるど 前編
山田美妙
四六判 260p 本体3,100円+税
フィリピン独立の英雄にして初代大統領アギナルドの活躍を、言文一致運動の雄、山田美妙が描いた作品。明治35~36年の間に書かれた一連のフィリピン独立戦争物の一つ。
129 比律賓独立戦話 あぎなるど 後編
山田美妙
四六判 226p 本体2,800円+税
フィリピン独立の英雄にして初代大統領アギナルドの活躍を、言文一致運動の雄、山田美妙が描いた作品。明治35~36年の間に書かれた一連のフィリピン独立戦争物の一つ。
130 鳥追阿松海上新話
久保田彦作
四六判 226p 本体3,700円+税
生まれ持っての美貌が仇か。爪弾く糸の音色が奏でる、抜け裏道の修羅絵巻。海に堕ち、崖に堕ち、人の道を堕ち果てた女の罪を浄めるものは――。明治最初の毒婦物。
131 松飾徳若譚
仮名垣魯文
四六判 312p 本体4,300円+税
江戸期には許されなかった、徳川氏の事跡の合巻化。本書はその最も早いもので、家康以前の松平氏の歴史から、家康幼少のエピソードまでを描く。
132 松の栄千代田の神徳
仮名垣熊太郎
四六判 72p 本体1,700円+税
三河後風土記を元に作られた歌舞伎の正本写。仮名垣魯文の放蕩息子で、後に小笠原で客死した熊太郎の作とされる。
133 無味気
嵯峨のやおむろ
四六判 210p 本体2,600円+税
この世は「あぢきなき事ばかり」。「厭世熱」にうかされたおむろが実験的に書いた自伝体の小説。
134 浮世人情 守銭奴之肚
嵯峨のやおむろ
四六判 150p 本体2,100円+税
坪内逍遥の「弟分」・嵯峨の屋おむろの文壇デビュー作。東京に数ある路地の一角で一人の質屋に出来した珍事とは・・・? 下町の人情を式亭三馬の滑稽本風に描く。
135 一顰一笑 新粧之佳人
須藤南翠
四六判 418p 本体4,800円+税
日々政争にあけくれる男達を、交際の術で和合に導く女達。南翠が新時代の交際社会と、その中での女性のあるべき姿を描こうとした社会改良小説。
136 つり的
饗庭篁村
四六判 192p 本体2,500円+税
滑稽劇を改良すべし! コメディに並々ならぬ思い入れを抱く篁村による、演劇改良運動の産物。山梨大学近代文庫蔵。
137 夏木立 二編
中根淑編
四六判 238p 本体2,900円+税
画期的な歴史小説だった初編から一転、作家達の短編小説を集めたアンソロジー。『都の花』編集者としての美妙の姿がかいま見える稀覯書。
138 小説花籠
奈良嘉十郎編
四六判 202p 本体2,600円+税
『国民之友』などに掲載された作品を、何者かが集成した謎のアンソロジー。新たに描かれた挿画も混じる。山梨大学近代文庫蔵。
139 異り種
広津柳浪
A5判 362p 本体5,400円+税
某国公使とラシャメンの落としだねの美女。父は去り、母の放蕩、夫の冷遇の末、ついに路上に倒れる。後年の悲惨小説を予告する作。
140 狂美人
広津柳浪
A5判 260p 本体4,200円+税
悲惨小説を書いていた最中に、講談本を得意とする本屋から刊行された。両ジャンルの接近を思わせる興味深い作。
141 恋慕ながし
小栗風葉
A5判 334p 本体5,300円+税
尺八の天才的奏者とバイオリニストの女学生。その恋は二人を下層社会、そして破滅へと引きずり込んでゆく。日清戦後に書かれた芸術家小説。
142 恋ざめ
小栗風葉
四六判 272p 本体3,200円+税
蒲団の影響を受けた風葉版"中年の恋"。不倫の恋は風俗壊乱を招くとして発禁となった。
143 ふる郷
田山花袋
四六判 188p 本体2,400円+税
若き花袋のセンチメンタリズムが存分に発揮された作。出版元を変えながらも、長く読み継がれた。
144 五調子
尾崎紅葉編
A5判 224p 本体3,900円+税
江見水蔭、広津柳浪、川上眉山、田中夕風、小杉天外の作を載せる。硯友社の次代を担う顔ぶれによるアンソロジー。
145 小説青燈集
新詩社編
A5判 230p 本体3,700円+税
明星に掲載された小説を集めたアンソロジー。明治三十年代の散文表現と明星との関係を探求できる格好の素材。山梨大学近代文庫蔵。
146
小山内薫
四六判 496p 本体5,400円+税
劇作家小山内薫の、小説家としての相貌をうかがえる短編小説集。安寧秩序を乱す廉で発売禁止処分になった。山梨大学近代文庫蔵。
147 お三津さん
鈴木三重吉
四六判 304p 本体3,500円+税
新ロマンティシズムの旗手と見なされていた、若き小説家三重吉の「独特の詩の世界」。山梨大学近代文庫蔵。
148 昆太利物語 上篇
ビーコンスフィールド著・福地源一郎・塚原靖訳
四六判 188p 本体2,400円+税
今日は山賊、明日は外交官。貴族出身の青年の冒険と恋と立身の物語。少年北村透谷を夢中にさせた名訳。
149 昆太利物語 中篇
ビーコンスフィールド著・福地源一郎・塚原靖訳
四六判 198p 本体2,500円+税
今日は山賊、明日は外交官。貴族出身の青年の冒険と恋と立身の物語。少年北村透谷を夢中にさせた名訳。
150 昆太利物語 下篇
ビーコンスフィールド著・福地源一郎・塚原靖訳
四六判 278p 本体3,300円+税
今日は山賊、明日は外交官。貴族出身の青年の冒険と恋と立身の物語。少年北村透谷を夢中にさせた名訳。
151 政治小説 梅蕾余薫 前編
スコット著・牛山鶴堂訳
四六判 330p 本体3,800円+税
スコットの名作アイバンホーの本邦初訳。政治小説として受容された、ロビンフッドら英雄達の大活躍!
152 政治小説 梅蕾余薫 後編
スコット著・牛山鶴堂訳
四六判 346p 本体3,900円+税
スコットの名作アイバンホーの本邦初訳。政治小説として受容された、ロビンフッドら英雄達の大活躍!
153 瞽使者
ヴェルヌ著・森田思軒訳
四六判 462p 本体5,000円+税
恋あり。ピストルあり。厳冬のシベリアを駆けぬける、熱き男と女の冒険活劇。皇帝の密使を待ちうける数奇な運命の糸はいかに? 若き泉鏡花も愛読した名訳の復活!
154 新訳 血笑記
アンドレーエフ著・二葉亭四迷訳
四六判 272p 本体3,200円+税
満蒙の大地を焼き尽くす「赤い笑い」の恐怖!二葉亭最後の訳業は、日露戦争の惨禍を描いたロシア・モダニズム小説の怪作。ほら、窓の外をご覧。もう逃げ場はないのだよ。
155 柳北奇文
成島柳北
四六判 102p 本体1,600円+税
『柳橋新誌』で鋭い筆鋒で世を斬った柳北が、朝野新聞に書いた戯文の数々。寸鉄人を刺す諷刺が小気味よい。山梨大学近代文庫蔵。
156 敬宇文
中村敬宇
四六判 240p 本体2,900円+税
『西国立志編』の訳者として名高い中村敬宇。啓蒙期知識人中の第一人者としてものした多くの序や文章を一望できる書。
157 嗚呼売淫国
正岡芸陽
A5判 184p 本体3,100円+税
新声社同人の正岡芸陽が世を憂えて放つ嘲罵の数々! 当時の文学青年の一傾向を示す警世の書。山梨大学近代文庫蔵。
158 政体新論
黒田麹廬
A5判 68p 本体1,700円+税
「政体」とは何の謂いであるか? 幕末に漢学と蘭学を二つ共に修めた著者が、西洋政治思想の翻訳語とその元となった漢語の字義を平易に説いた作品。
159 全国 新聞雑誌評判記
高瀬真卿
四六判 70p 本体1,300円+税
自由民権運動の喧噪の中、全国に陸続として生まれた新聞雑誌の数々。それらを戯作風の対話で品評する。山梨大学近代文庫蔵。
160 新聞記者列伝
佐々木秀二郎
四六判 212p 本体2,700円+税
自由民権運動時代の新聞記者たちの伝記。時に英雄視された当時の大物記者達が一望でき、好評を博した書。山梨大学近代文庫蔵。</>
第五期刊行書目
161 新体詩抄 初版・再版
外山正一・矢田部良吉・井上哲次郎 著
A5判 246p 本体3,900円+税
近代日本に生まれたさまざまな韻文形式のゆりかご、「新体詩」の誕生!初版の活版本と再版の木版本を翻刻。
162 新体詩歌
竹内隆信 編
46判 188p 本体2,400円+税
若き読者たちのもとに届けられた新しい文学の胎動を伝える詩歌のアンソロジー。高知市民図書館近森文庫所蔵。
163 新体詩歌集
外山正一ほか著
A5判 192p 本体3,200円+税
『新体詩抄』から十年あまり後、新たな詩形を求めて外山正一らが編んだ詩集。外山を始め、上田万年・中村秋香などの詩を収める。高知市民図書館近森文庫所蔵。
164 YEIRI偶評 明治新体詩歌選
碌々庵居士 編
46判 268p 本体3,200円+税
『新体詩抄』所収の詩をはじめ、当時人口に膾炙していた新体詩を集めたアンソロジー。高知市民図書館近森文庫所蔵。
165 心のあと 出廬
幸田露伴 著
46判 356p 本体4,000円+税
日露戦争を慮って中止された『天うつ浪』に代わる露伴最初の長編詩。未刊の長篇詩「心のあと」の序章として書かれ、再版では挿画も募集。
166 欧米名家詩集 上巻
大和田建樹 訳
46判 230p 本体2,800円+税
詩歌の普及を目指した博文館「国民文庫」の最初を飾る、わが国最初の訳詞からなる単行書。高知市民図書館近森文庫所蔵。
167 欧米名家詩集 中巻
大和田建樹 訳
46判 214p 本体2,700円+税
詩歌の普及を目指した博文館「国民文庫」の最初を飾る、わが国最初の訳詞からなる単行書。高知市民図書館近森文庫所蔵。
168 欧米名家詩集 下巻
大和田建樹 訳
46判 260p 本体3,100円+税
詩歌の普及を目指した博文館「国民文庫」の最初を飾る、わが国最初の訳詞からなる単行書。高知市民図書館近森文庫所蔵。
169 透谷集
北村透谷 著
A5判 288p 本体4,400円+税
衝撃の自死から五ヶ月後、『文学界』の盟友星野天知により編まれ、天才透谷の名を世に知らしめた書。山梨大学近代文庫蔵。
170 湖処子詩集
宮崎湖処子 著
46判 116p 本体1,800円+税
『帰省』で明治二十年代の若者の心をつかんだ湖処子唯一の詩集。「田園趣味」のロマンチシズムがあふれる。高知市民図書館近森文庫所蔵。
171 半月集
湯浅半月 著
46判 260p 本体3,500円+税
賛美歌などキリスト教系の新しい韻文の風を受けつつ創作した半月の個人詩集。挿画装幀も評価が高い。高知市民図書館近森文庫所蔵。
172 騎馬旅行
落合直文 著
46判 146p 本体2,000円+税
日清戦争の前年、日本中を熱狂させた福島中佐のユーラシア単騎行。感激した落合直文が六十五時間で書き上げた長歌。山梨大学近代文庫蔵。
173 鉄幹子
与謝野鉄幹 著
46判 274p 本体4,600円+税
一條成美の脱会、文壇照魔鏡事件と、新詩社が存亡の危機に揺れた頃に上梓された、盟主鉄幹の第三詩集。高知市民図書館近森文庫所蔵。
174 毒草
与謝野鉄幹・与謝野晶子 著
変形判 340p 本体6,100円+税
日露戦争下の「奇才」鉄幹、「鬼才」晶子の文学活動の一齣を封印した一冊。美麗な装幀でも知られる。高知市民図書館近森文庫所蔵。
175 草わかば
蒲原有明 著
46判 138p 本体2,000円+税
藤村風の七五調の詩が中心。明治期の文語定型詩の最高峰、蒲原有明の記念すべき出発。山梨大学近代文庫蔵。
176 独絃哀歌
蒲原有明 著
46判 140p 本体2,000円+税
西洋定型詩の美を日本語の詩にとりこもうとした有明の実験。高知市民図書館近森文庫所蔵。
177 悲恋悲歌
岩野泡鳴 著
46判 212p 本体2,700円+税
後の小説家岩野泡鳴が、新体詩人時代に試みた、大胆な形式の実験。高知市民図書館近森文庫所蔵。
178 今様長歌 湖上の美人
スコット著、塩井雨江 訳
A5判 424p 本体6,100円+税
スコットの名作を訳した長大な叙事詩。赤門派の新体詩を代表する作。高知市民図書館近森文庫所蔵。
179 家庭新詩 不如帰の歌
溝口白羊 著
46判 246p 本体3,200円+税
続々と刊行された「不如帰もの」の代表作にして、小説の新体詩化という一傾向を築いた作。高知市民図書館近森文庫所蔵。
180 家庭新詩 金色夜叉の歌
溝口白羊 著
46判 330p 本体4,000円+税
小説の新体詩化を行った代表作家溝口白羊が、あのベストセラーを長編詩に改変。
181 魔風恋風の詩
菊池暁汀 著
46判 292p 本体3,800円+税
小杉天外のベストセラー『魔風恋風』を新体詩に翻案。ヒロインの苦境と死までを描き、原作のあらすじを一望できる。高知市民図書館近森文庫所蔵。
182 己が罪の歌
溝口白羊 著
46判 224p 本体2,900円+税
詩の「麗華」と一般社会を結びつけるため、菊池幽芳の人気小説を七五調に改作したもの。高知市民図書館近森文庫所蔵。
183 家庭新詩 源氏物語
溝口白羊 著
46判 346p 本体4,200円+税
源氏物語を「風韻を伴ふ」「家庭新詩」に翻訳。数ある源氏関連書の中の異色作。
184 劇詩 釈迦
平木白星 著
46判 176p 本体2,500円+税
経典の「詩趣」を重んじて自由に空想をめぐらした「劇詩」。装幀の美しさも評判となった作。高知市民図書館近森文庫所蔵。
185 耶蘇の恋
平木白星 著
A5判 106p 本体2,300円+税
「劇詩」を試み、朗読にも関心を示した平木白星の意欲的な実験作。発表後に教会から破門されたという誤報も流れた。高知市民図書館近森文庫所蔵。
186 新訂増補 暁鐘
土井晩翠 著
46判 212p 本体2,700円+税
雄渾な詩風で明治の若者に人気があった晩翠の第二詩集。訂正と増補を繰り返し、長く読み継がれた名篇。高知市民図書館近森文庫所蔵。
187 明治青年文叢
新声社 編
46判 134p 本体1,900円+税
投書された自分の作を読む快楽に魅せられた「文学青年」たち。本書は新体詩の流行を支えた読者にして作家たちの記念碑。
188 明治唱歌
大和田建樹・奥好義 編
46判 382p 本体4,300円+税
学校教育を通じて広まった「唱歌」という西洋の調べ。クラシックの名曲もおさめる。高知市民図書館近森文庫所蔵。
189 日露戦争期軍歌集
藤園主人ほか
A5判 296p 本体4,500円+税
日露開戦! 熱狂と興奮の中で、熱にうかされたように陸続と刊行された軍歌の数々。征露軍歌(藤園主人)、日露交戦唱歌 第一編(近森出来治)、国民唱歌/日本海軍(大和田建樹)、国民唱歌/日本陸軍(大和田建樹)、旅順陥落/祝捷歌(東京開成館音楽課)、弔祭唱歌(大和田建樹)、征露の歌(大阪新報社)、征露軍歌(蜂谷鍵吉)、日露戦争/大捷軍歌 海戦の巻(飯田季治)、軍国唱歌/敵は幾万(開成館音楽課)、女子軍歌(塩井雨江)、凱旋/第九聯隊(飛泉作)、征露宣戦歌(野口寧斎)、軍神広瀬中佐(大和田建樹)、旅順の海戦(巖谷小波)を収録。高知市民図書館近森文庫所蔵。
190 新派和歌大要
与謝野鉄幹 著
46判 232p 本体2,900円+税
新派和歌の牙城『明星』を主宰する鉄幹が、新派と旧派の違いを啓蒙する。諸派との緊張関係の中で生み出された闘争の書。
191 開化新題 咄表詩話
柳水亭種清 著
46判 164p 本体2,200円+税
団々社の一員でもあった戯作者柳水亭種清が、開化を滑稽に詠じた狂詩集。河鍋暁斎が挿画を担当。
192 東京名勝詩集
増山守正 編
A5判 284p 本体4,400円+税
明治の漢詩人・著名人たちが新都東京を詠じた詩を集めた書。隅田川や上野を詠じた詩が特に多い。
193 世継の歌
物集高見 著
46判 126p 本体1,800円+税
国学の普及を目指し、「故事古言」を駆使した渾身の詩。しかし、難解すぎて後に注釈が出た。高知市民図書館近森文庫所蔵。
194 明治好音集
岡部啓五郎 編
A5判 96p 本体2,000円+税
歌会始の歌をはじめとして、政治・軍事・開化の流行を歌ったものまで、さまざまな詩歌を集めたアンソロジー。山梨大学近代文庫蔵。
195 明治詩話
籾山逸也 著
46判 134p 本体1,900円+税
明治期に活躍した漢詩人の小伝や逸事に評を加えた詩話。明治期の漢詩界を一望する格好のガイド。山梨大学近代文庫蔵。
196 長歌改良論弁駁
海上胤平 著
46判 84p 本体1,400円+税
新体詩や欧米の詩論に触発された佐々木弘綱の『長歌改良論』を、「童の戯れ」と一蹴。山梨大学近代文庫蔵。
197 獄中憂憤余情
原弥一郎 編
46判 158p 本体2,200円+税
宴で披露された三宅虎太獄中の詩。それを機にそうそうたる民権志士たちの獄中詩がまとめられた。
198 新体詩歌作法
山田美妙 著
46判 288p 本体3,400円+税
新体詩のパイオニア、山田美妙が初心者向けに書いた新体詩の作法書。リズムとメロディを重視した新体詩の理論。
199 新体詩の作法
岩野泡鳴 著
46判 384p 本体4,300円+税
明治三十年代、新体詩人として活躍した泡鳴の「独断的」詩論。山梨大学近代文庫蔵。
200 新体詩研究
吉野臥城 編
46判 412p 本体4,600円+税
新体詩人としての著者の経験を基にして書かれた、最も早い新体詩史のひとつ。雑誌や装釘などさまざまな視点から新体詩の歴史を描く。</>
第六期刊行書目
201 国会開設之前後
末広鉄腸 著
四六判 144p 本体2,000円+税
小説『二十三年未来記』で知られる政治家末広鉄腸が、第一回帝国議会前後の喧噪を戯文体で記した政治小説。騒ぐだけの選挙に、裏取引をする政治家......、これが明治の政治だ!?
202 西国立志編(一編~七編)
スマイルス 著、中村正直 訳
A5判 404p 本体5,800円+税
『学問のすゝめ』『輿地誌略』とならぶ明治初期の三大ベストセラーの一つであり、青少年のバイブル。中村正直(敬宇)の訳による。
203 西国立志編(八編~十三編)
スマイルス 著、 中村正直 訳
A5 判 440p 本体6,300円+税
『学問のすゝめ』『輿地誌略』とならぶ明治初期の三大ベストセラーの一つであり、青少年のバイブル。中村正直(敬宇)の訳による。
204 伊蘇普物語
田中達三郎 訳
四六判 246p 本体3,000円+税
明治中期を代表する『イソップ物語』。タウンゼントによる英語版からの田中達三郎による翻訳。全313 話。
205 イソツプ物語
雨谷一菜庵 訳
四六判 356p 本体4,200円+税
田中達三郎訳を平易な会話文にリライト。独自な姿へと変貌し始める日本のイソップ。
206 倍因氏 心理新説
ベイン 著、井上哲次郎 抄訳
A5 判 404p 本体5,800円+税
明治の学芸に大きな変動をもたらした心理学の導入。それを主導したアレキサンダー・ベインの最初の翻訳書。
207 日本漫遊 外人膝栗毛
皤渓仙史 著
四六判 134p 本体1,900円+税
青い眼の弥次・喜多が明治の日本にやってくる。抱腹絶倒の珍道中。
208 文芸小品
内田魯庵 著
四六判 608p 本体6,600円+税
文人メッタ斬り! 内田魯庵の真骨頂である辛口の批評に加え、『太陽』『国民之友』などに掲載した小説まで収めた贅沢な一冊。
209 偶評 西先生論集
西周 著、萱生奉三 編
四六判 422p 本体4,700円+税
『明六雑誌』などに掲載された西周の論説を集成。洋の東西を架橋する明治啓蒙の息吹き。
210 三例彙纂
横江勝栄・長岡道謙 編
四六判 180p 本体2,400円+税
明治十年代半ばの出版法令を網羅する一書。近代出版文化史の理解に必備。
211 ユーゴー小品
ユゴー 著、森田思軒 訳
四六判 434p 本体4,800円+税
二葉亭四迷とならんで明治の翻訳をリードした森田思軒。原文の香気を封じ込めた周密文体で読む、ビクトル・ユゴーの短編集。
212 牛店雑談 安愚楽鍋
仮名垣魯文 著
四六判 264p 本体3,400円+税
文明開化の世を生きる市井の人びとを、かれらのことばによって写した仮名垣魯文の代表作。
213 西国立志編列伝
橋爪貫一 訳編
四六判 174p 本体2,300円+税
ワットからワーズワースまで、『西国立志編』に登場する二十八人のより詳細な伝記集。『西国立志編』の補遺。
214 通俗 佳人之奇遇
大東萍士 著
四六判 234p 本体2,900円+税
東海散士の漢文脈豊かな原作を、婦女童蒙向けにリライトする。東海散士に無断で刊行したため出版条例違反の廉に問われた。
215 通俗 佳人之奇遇(二編・三編)
大東萍士 著
四六判 264p 本体3,200円+税
東海散士の漢文脈豊かな原作を、婦女童蒙向けにリライトする。東海散士に無断で刊行したため出版条例違反の廉に問われた。
216 鵝瓈皤児回島記
スウィフト 著、片山平三郎 口訳、九岐晰 筆記
四六判 242p 本体2,900円+税
小人国に漂着して目を覚ましたガリバーが見たものは......。ご存知スウィフトの『ガリバー旅行記』の翻訳。
217 芳譚雑誌原文抄出 梅素小伝
仮名垣魯文 編
四六判 40p 本体1,000円+税
幕末明治を市井で生きぬいた一人の通人の生涯を、友人である仮名垣魯文が描く。山梨大学近代文学文庫所蔵。
218 慨世史談 断蓬奇縁
小宮山天香 訳
A5 判 504p 本体7,100円+税
フランス革命戦争のさなか、プロシア西部に住む少年が進軍してきた共和国軍の中にいた若く美しい女性と出会う。山梨大学近代文学文庫所蔵。
219 演劇新潮
小山内薫 著
四六判 446p 本体4,900円+税
「俳優は読め! 興行主は読め! 好劇家は読め!」。小山内薫が、「自由劇場」の開始一年前に刊行した演劇評論集。山梨大学近代文学文庫所蔵。
220 四畳半録
草村北星 著
四六判 208p 本体2,600円+税
家庭小説『濱子』で好評を得た草村北星の評論集。「文学主義としての国家主義」「言文一致論の理論と実際」ほかを収録。山梨大学近代文学文庫所蔵。
221 嶺雲揺曳
田岡嶺雲 著
四六判 180p 本体2,400円+税
新聲社(現在の新潮社の前身)発刊による最初のベストセラーとなり、明治期の青年に大きな影響を与えた、雑誌『青年文』主幹・田岡嶺雲の第一評論集。高知市民図書館近森文庫所蔵。
222 第二嶺雲揺曳
田岡嶺雲 著
四六判 204p 本体2,600円+税
ベストセラーとなった『嶺雲揺曳』を受けて刊行された第二評論集。社会主義評論で知られる田岡嶺雲の、文学的素養が見いだせる一冊。高知市民図書館近森文庫所蔵。
223 雲のちぎれ
田岡嶺雲 著
A5 判 178p 本体3,000円+税
『第二嶺雲揺曳』と同時期の評論を所収。雑誌『宗教』に掲載した文章を収めているところに特徴がある。高知市民図書館近森文庫所蔵。
224 下獄記
田岡嶺雲 著
四六判 176p 本体2,300円+税
岡山の新聞の主筆だった田岡嶺雲が、筆禍を得て下獄した際のドキュメント。高知市民図書館近森文庫所蔵。
225 数奇伝
田岡嶺雲 著
四六判 496p 本体5,400円+税
大逆事件に際し幸徳秋水が湯河原で拘引される場面を含む、反骨を貫いた明治の言論人田岡嶺雲の自伝。高知市民図書館近森文庫所蔵。
226 欧洲小説 西洋梅暦
森知斎 訳
四六判 234p 本体2,900円+税
パリ近郊に美しい妻と暮らしていた富裕な商人ネツシーは、ある日でかけたパリの駅で一人の美人と出会う。人情本の世界を生きる西洋の男女。山梨大学近代文学文庫所蔵。
227 亜非利加内地 三十五日間空中旅行
ヴェルヌ 著、井上勤 訳
四六判 496p 本体5,400円+税
井上勤の訳したジュール・ヴェルヌ原作。三人の男たちが気球ビクトリヤ号に乗ってアフリカを経めぐる冒険旅行。山梨大学近代文学文庫所蔵。
228 異国漫遊 瓜太郎物語
岡本昆石 著
A5 判 242p 本体3,800円+税
玉藻前の加護を受けた瓜太郎は、駿馬に跨り諸国を巡る。行き先は「不自由国」「文盲国」「急進国」そして......。時代を諷刺した異国漫遊譚。山梨大学近代文学文庫所蔵。
229 英国龍動新繁昌記
丹羽純一郎 訳
四六判 508p 本体5,500円+税
江戸伝来の繁昌記というフレームで切り取ってみせた文明の首都ロンドン(龍動)の昼と夜。同じ訳者による『花柳春話』の姉妹編。
230 枕頭山水
幸田露伴 著
四六判 246p 本体3,000円+税
幸田露伴の紀行文集。電信技師をやめた青年露伴が北海道から東京に戻る「突貫紀行」などを収む。
231 日本雑事詩
黄遵憲 著、 飯島有年 訓点
四六判 160p 本体2,200円+税
明治十年から十五年にかけて日本に滞在した黄遵憲が、当時の見聞を漢詩に詠む。中国近代化を目指した改革派中国人の目に、近代日本はどう映ったのか!?
232 二十三年未来記
末広鉄腸 著
四六判 144p 本体2,000円+税
はじめて開かれる国会の様子を、未来記のスタイルで読者の眼前に描いてみせた末広鉄腸の政治小説処女作。
233 小説 罪と罰(巻之一)
ドストエフスキー 著、内田魯庵 訳
四六判 264p 本体3,200円+税
ドストエフスキー『罪と罰』の内田魯庵による本邦初訳を刊行。英訳本を用いて原作の半分までを訳したもので、本書はそのうちの巻之一にあたる。二葉亭四迷の手を借り、ロシア語の語感も再現している。
234 小説 罪と罰(巻之二)
ドストエフスキー 著、 内田魯庵 訳
四六判 378p 本体4,200円+税
ドストエフスキー『罪と罰』の内田魯庵による本邦初訳を刊行。英訳本を用いて原作の半分までを訳したもので、本書はそのうちの巻之二にあたる。二葉亭四迷の手を借り、ロシア語の語感も再現している。
235 はやり唄
小杉天外 著
A5 判 280p 本体4,600円+税
「小説また想界の自然である」。エミール・ゾラ『ナナ』をもとに、ヒロイン円城寺雪江の姦通を淫蕩な血統による遺伝という視点から描き出した、ゾライズムの記念碑的作品。
236 自由之理
ミル 著 、中村正直 訳
A5 判 422p 本体6,100円+税
『西国立志編』についで中村正直(敬宇)が訳したJ.S.ミルの自由論。西洋市民社会の原理を明治日本に伝え、〈自由〉の時代の幕開きを告げる。
237 万春楽
須藤南翠 著
四六判 308p 本体3,600円+税
愛のない結婚は許されるのか? 明治二十一年の政治社会や文学を暗示した時事小説。短編「冬木立」「異裡子日衣」も収録。
238 行路難
須藤南翠 著
四六判 266p 本体3,200円+税
明治二十年代の生理学、心理学をもとにした子供の内面的成長を、主人公の少年上野実一の出自が判明するまでの過程とともに描いた意欲作。短編「稚あそび」も収録。
239 満春露
須藤南翠 著
四六判 288p 本体3,400円+税
元老院大書記官だった夫を亡くした主人公が、再婚して女子教育に生涯をかけるまでを描く。
240 旭章旗
須藤南翠 著
四六判 378p 本体4,200円+税
日本軍が南洋の孤島を占領するまでを描いた、明治二十年代を代表する海洋冒険小説の一つ。難破に遭遇した矢島健夫・塊一・文三の三兄弟が、世界を股に掛けて大活躍。
第七期刊行書目
241 哲学字彙
井上哲次郎ほか
四六判 146p 本体2,000円+税
現代漢字文化圏の語彙に大きな影響を与えた近代日本の学術用語。その確立に最も貢献した『哲学字彙』の出発。
242 改訂増補 哲学字彙
井上哲次郎 有賀長雄 増補
四六判 304p 本体3,500円+税
『哲学字彙』各版の中でも、学術用語の確立に決定的な貢献をした改訂増補版。近代日本の学問は、本書によって思考のツールを手に入れた。
243 英独仏和 哲学字彙
井上哲次郎 元良勇次郎 中島力造
A5判 230p 本体3,700円+税
明治末年に刊行された『哲学字彙』四カ国語対応の最終版。近代日本の学術用語が、グローバルな学問体系に接続される。
244 一人娘
広津柳浪
A5判 228p 本体3,800円+税
柳瀬家の一人娘・お糸は深窓の令嬢。大切に育ててくれた祖母が亡くなり、天涯孤独の身の上になった彼女を、悪者たちが狙う。彼女の運命やいかに?
245 自暴自棄 前編
広津柳浪
A5判 292p 本体5,100円+税
人気画家・川村清雄をモデルに『絵師の恋』の続きとされる本作。愛・芸術・生活、何を犠牲にし、どこまで耐えられるか? 川村清雄本人の装画になる折込カラー口絵付き。
246 自暴自棄 後編
広津柳浪
A5判 312p 本体5,200円+税
人気画家・川村清雄をモデルに『絵師の恋』の続きとされる本作。愛・芸術・生活、何を犠牲にし、どこまで耐えられるか? 川村清雄本人の装画になる折込カラー口絵付き。
247 聖人か盗賊か 上篇
リットン著 原抱一庵訳
A5判 278p 本体4,600円+税
序文か本文かと評されるほど、たくさんの序文に飾られたリットン『ユージン・アラム』の翻訳。犯罪者を主人公にした探偵小説の祖、はたして罪とは。
248 聖人か盗賊か 下篇
リットン著 原抱一庵訳
A5判 264p 本体4,200円+税
序文か本文かと評されるほど、たくさんの序文に飾られたリットン『ユージン・アラム』の翻訳。犯罪者を主人公にした探偵小説の祖、はたして罪とは。
249 海島冒険奇譚 海底軍艦
押川春浪
四六判 422p 本体4,900円+税
冒険小説界のヒーロー押川春浪の処女作にして出世作。新兵器"海底軍艦"の活躍に、多くの少年が心躍らせ、長く読まれた。
250 英雄小説 新日本島
押川春浪
四六判 408p 本体5,000円+税
『海底軍艦』以来の春浪冒険小説を束ねた集大成的作品。各作品で活躍した「武侠」が、怪塔に幽閉された「英雄」西郷隆盛を救うために奔走する。
251 民権膝栗毛
本田清三郎
四六判 48p 本体1,100円+税
神田生まれの弥次喜多が、同じ神田に住む嘘田文明、久良増太を尋ねて、皮相文明の駄目なことや、自由民権の真偽を論じ合うという政治小説風の戯作。
252 各国才子寄合演説
矢野龍渓ほか
四六判 254p 本体3,000円+税
郵便報知新聞に連載された翻訳小説集。訳者は矢野龍溪・森田思軒ら。アリババと40人の盗賊や泉鏡花が愛読したことで知られるアプレイウスの「金驢譚」などを収める。
253 黒百合
泉鏡花
A5判 264p 本体4,400円+税
明治30年代半ば、泉鏡花が読売新聞に連載した長篇小説。北陸に地縁のあった鏡花が富山を舞台に、幻の黒百合を求める少女の物語を展開している。
254 小説叢書 貝よせ 一籠
宇田川文海
四六判 174p 本体2,300円+税
関西文壇の雄、宇田川文海の作品集。大阪の新聞に連載されたものを中心に、単行本として刊行されなかった作品を分載して逐次刊行していったもの。
255 小説叢書 貝よせ 二籠
宇田川文海
四六判 162p 本体2,200円+税
関西文壇の雄、宇田川文海の出世作。新聞連載中から刊行され、中村座で芝居にもなった。本書は連載後の芝居化を機に刊行された翻刻本。
256 小説叢書 貝よせ 三籠
宇田川文海
四六判 158p 本体2,200円+税
関西文壇の雄、宇田川文海の作品集。大阪の新聞に連載されたものを中心に、単行本として刊行されなかった作品を分載して逐次刊行していったもの。
257 小説叢書 貝よせ 四籠
宇田川文海
四六判 168p 本体2,400円+税
関西文壇の雄、宇田川文海の作品集。大阪の新聞に連載されたものを中心に、単行本として刊行されなかった作品を分載して逐次刊行していったもの。
258 小説叢書 貝よせ 五籠
宇田川文海
四六判 162p 本体2,200円+税
関西文壇の雄、宇田川文海の作品集。大阪の新聞に連載されたものを中心に、単行本として刊行されなかった作品を分載して逐次刊行していったもの。
259 誓の巻
泉鏡花
四六判 258p 本体3,100円+税
日高有隣堂版の紙型を、譲り受けた出版業者により発行された『誓の巻』の再刊本。こうした版元の移動は、大正期における鏡花享受の一面を今日に伝える。
260 女子参政 蜃中楼
広津柳浪
四六判 228p 本体2,800円+税
広津柳浪の処女作。女子参政権は蜃気楼に過ぎないのか? 明治20年に問うた。当時、柳浪自身も手にしえなかった稀覯の単行本を、ここにリプリントする。
261 片ゑくぼ
尾崎紅葉
A5判 196p 本体3,600円+税
作者自身が関門海峡で遭難した体験をもとに描く、青年と謎の女との道中記。泉鏡花らとともに尾崎紅葉門下・四天王の一人と称された小栗風葉の第一出版書(紅葉との合作)。
262 新色懺悔
尾崎紅葉
四六判 124p 本体1,800円+税
遺産目当てに老人と結婚させられた娘。夫が死んだら、持参金をどっさり持って恋人のもとに嫁ぐはずだったのに、夫はなかなか死なない......。表題作他三作を収録。
263 多情多恨
尾崎紅葉
A5判 572p 本体7,900円+税
亡妻を想うゆえの奇行が、親友の妻との姦通未遂に発展か!? 『金色夜叉』執筆直前の紅葉が、青年学者の心理変化を丁寧かつユーモラスに描き抜いた傑作長編。
264 南無阿弥陀仏
尾崎紅葉
四六判 88p 本体1,500円+税
敷設されたばかりの東海道線 ― 輸送・通信の近代化が、まだ見ぬ相手への一途な想いを運ぶ。『金色夜叉』の紅葉が、書生兼小説家だった頃の一作。
265 七十二文命の安売
尾崎紅葉
A5判 32p 本体1,300円+税
律儀な武士が蕎麦を六杯食べた後、財布を忘れたことに気づく。そこで彼のとった行動とは......。時代がかった言動がおかしみを生む、紅葉の読み切り短編小説。
266 笛吹川
尾崎紅葉
A5判 222p 本体3,900円+税
川の畔の小さな村で、新任のドクトルと、土地の藪医者貝塚一家との争いがはじまる。尾崎紅葉と田山花袋の合作翻案小説。
267 換菓篇
泉鏡花ほか
変型判 352p 本体3,900円+税
尾崎紅葉の弟子たちによる作品集。病中の師を慰めるために編まれた。紅葉はこの贈り物を喜び、出版へ向けて尽力する。師弟愛が生んだ美本。
268 花の杖 紅子戯語
江見水蔭・尾崎紅葉
四六判 170p 本体2,300円+税
駸々堂「新著叢書」第三号。立身の志を持つ青年と二人の女性による悲劇『花の杖』と、硯友社の面々の会話を虚実取り混ぜて筆記した『紅子戯語』との合冊。
269 欧洲奇事 花柳春話 初編・二編・三編
リットン著 丹羽純一郎訳
四六判 452p 本体4,900円+税
イギリスの政治家リットン卿の『アーネスト・マルトラヴァーズ』『アリス』を丹羽純一郎がまとめあげ、翻訳したもの。西洋社会の雰囲気を伝える才子佳人小説として大流行した。
270 欧洲奇事 花柳春話 四編・附録
リットン著 丹羽純一郎訳
四六判 260p 本体3,100円+税
丹羽純一郎がまとめたリットン卿の『アーネスト・マルトラヴァーズ』『アリス』のうち、四編は続編『アリス』を抄訳したもの。附録はマルトラヴァーズとアリス再会の後日譚。
271 或女 前編
有島武郎
A5判 298p 本体4,500円+税
自らをたえず危機的状況に投げ込んでゆく「或る女」葉子と、葉子を倦まず弛まず追いつめてゆく言葉との闘争。『有島武郎著作集』の代表作。
272 或女 後編
有島武郎
A5判 410p 本体5,900円+税
あからさまに国木田独歩をモデルにした男が再度作中に登場し、小説空間はさらに奇妙な相貌を見せる。『有島武郎著作集』の代表作。
273 重右衛門の最後
田山花袋
A5判 138p 本体2,800円+税
遺伝形質・生理と社会環境の因果律の影響下におかれた「自然児」の運命を描く、前期自然主義文学の代表作。新声社の月刊新作叢誌『アカツキ』の第五編として刊行された。
274 壺中我観
田岡嶺雲
A5判 228p 本体3,600円+税
発売禁止処分となった『壺中観』の改訂版。後年、本書も大逆事件と呼応しつつ発売禁止処分となる。日露戦後の田岡嶺雲に対する当局の敏感な反応が窺える。
275 霹靂鞭
田岡嶺雲
四六判 346p 本体3,900円+税
田岡嶺雲が雑誌『天鼓』に掲載した社会時評・文学時評を採録した評論集。とりわけ初発期の夏目漱石を論じた「作家ならざる二小説家」が知られている。
276 嶺雲文集
田岡嶺雲
A5判 878p 本体11,800円+税
日清戦後、日露戦後の評論壇を震撼させ続けた田岡嶺雲の遺稿集。第二次世界大戦後、全集が編まれるまで、嶺雲の文業は主に本書を通じて読まれていくこととなった。
277 風流仏
幸田露伴
四六判 148p 本体2,100円+税
木曾山中で出会った、美女と仏師の恋物語。批評家、内田魯庵から「アレほど我を忘れて夢幻に??するような心地のしたのはその後にない。短篇ではあるが、世界の大文学に入るべきものだ」と絶讃された、露伴の出世作。
278 葉末集
幸田露伴
四六判 194p 本体3,200円+税
露伴初期の代表作「対髑髏」を収めた、『風流仏』に続く第二単行本。怪奇幻想小説作家としての露伴の面目躍如たる一冊である。歴史小説「奇男児」、短篇「一刹那」「真美人」を併収。
279 新葉末集
幸田露伴
A5判 234p 本体4,600円+税
京都の名高い釜師の家に生れた西村道也が、放蕩のあげくに経験した色恋の世界とは!? 力強い職人を主人公にした「名匠もの」で知られる露伴が、尾崎紅葉ばりの男女の人情を描いた異色作。
280 痴蝶の刃
花月女史
四六判 144p 本体2,000円+税
明治20年代初頭、女学生が匿名で人情風俗を描き出した小説と喧伝された一冊だが、同時代の批評家からは男性作者の手に成る小説との疑義が続出した。
第八期刊行書目
281 哲人/高山樗牛
西宮藤朝 著
四六判 330p 本体3,800円+税
明治時代の日本を風靡した知のカリスマ高山樗牛を初めて取り上げた研究書。樗牛没後十五年をして、西宮藤朝がその人生と思想を独自の観点から見事に解き明かした。
282 あだ浪
尾崎紅葉 著
A5判 274p 本体4,200円+税
早世した門下生田中涼葉の表題作を、師の尾崎紅葉が校正し出版。同門の硯友社作家・徳田秋声の跋文、小栗風葉・柳川春葉・泉鏡花らの小説を併収。紅葉初の印税契約本。
283 青年と文学
江藤桂華 著
四六 判 100p 本体1,700円+税
文壇革新を唱えた新聲社刊行の青年文学叢書の一冊。天才、素養、職業等の見地から論じられる。巻末に佐藤橘香「文学に志ある年少諸君に告ぐ」も収録。
284 女子半獣論
青柳有美 著
四六判 238p 本体3,100円+税
春陽堂から現代文藝叢書の一冊として刊行された、大正初期の青柳有美の評論集。本書の刊行翌年、有美は実業之日本社発行の雑誌『女の世界』主筆となる。
285 有美臭
青柳有美 著
四六判 224p 本体2,800円+税
独自の女性観・恋愛観で知られる青柳有美の評論集。発売禁止処分となった『恋愛文学』の出版事情、処分への異議申し立てを伝える自序も収める。
286
小川未明 著
四六 判 338p 本体4,100円+税
児童文学作家として著名な小川未明による短編集第四作目。「越後の冬」など、北国の厳しい自然を背景とした短篇十二作品を収録。
287 廃墟
小川未明 著
四六判 348p 本体4,000円+税
小川未明の小説集。「嘘」「廃墟」「赤い指」など、社会の道徳観や己の欲望、病気などに翻弄され苦悶する人々を描いた十一作品を収録。
288 名物男
小栗風葉 著
A5判 182p 本体3,400円+税
風葉が自ら処女作とする、尾張の侠客放れ駒大八の物語。名古屋の新聞に掲載されるまでに紆余曲折を経た。硯友社第二世代の修業時代の記念碑。
289 黒装束
小栗風葉 著
A5判 300p 本体4,500円+税
写実小説としての心理描写と、心理を伏せる探偵小説的趣向が切り結ぶ。明治三十年代の新聞小説がかかえる、芸術と娯楽の危うい相克。
290 長広舌
幸徳秋水 著
四六判 162p 本体2,200円+税
明治33年から34年の「萬朝報」に掲載された文章をまとめた幸徳秋水の評論集。「詩あり文あり山あり河あり」、恋愛から革命まで縦横無尽に語り尽くす!
第九期刊行書目
291 将来之日本
徳富蘇峰 著
四六判 246p 本体3,500円+税
徳富蘇峰の最初の著書であり、論壇における地位を確立した一冊。武備社会から平民社会への移行を社会の進歩として肯定し、軍備拡張を批判した。
292 新日本之青年
徳富蘇峰 著
四六判 226p 本体3,300円+税
徳富蘇峰が大江義塾の青年たちに向けて語った内容を増補校正して出版された。教育の目的は個人の社会に対する責任を全うすることにあると力説する。
293 江戸と東京
森三溪 著
四六判 170p 本体2,700円+税
江戸期以来の考証随筆の性格を受け継ぎ、江戸/東京の地名や風俗の由来を時に古代にまで遡り明らかにし、明治を相対化する。東京奠都三十周年記念出版。高知市民図書館近森文庫所蔵。
294 侠黒児
尾崎紅葉 著
四六判 142p 本体2,700円+税
アイルランド作家Maria EdgeworthのThe Grateful Negroの翻案。植民地ジャマイカに起きた奴隷たちの反乱とひとりの侠気ある黒人を描く。泉鏡花著「金時計」併録。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
295 俳諧新潮
尾崎紅葉 著
四六判 220p 本体3,500円+税
明治俳諧史の立役者はひとり子規のみならず! もう一つの新派・尾崎紅葉らの秋声会。その紅葉が死の直前に編んだ自身と若手たちのための俳句集。山梨大学附属図書館近代文学文庫所蔵。
296 四年間
正岡子規 著
四六判 322p 本体4,300円+税
正岡子規最晩年の明治三十五年に出版された俳論集。「明治二十九年の俳句界」「明治三十年の俳句界」「明治三十一年の俳句界」「明治三十二年の俳句界」を所収。前二者は新聞『日本』に連載され、後二者は『ホトゝギス』に連載された。『俳諧叢書』の一冊。高知市民図書館近森文庫所蔵。
297 男女の煩悶/相談の相談
吉川庄一郎 編
A5判 330p 本体6,100円+税
都新聞に掲載された「相談の相談」欄の精選版。人々が遵守と逸脱の間で懊悩した明治末期の社会規範の内実が窺える。都新聞側の解決の論理も同じく興味深い。
298 万亭応賀作品集
万亭応賀 著
四六判 374p 本体4,900円+税
戯作者万亭応賀による明治初期のユーモア溢れる作品集。パロディーを駆使して文明開化を批判した「学門雀」などを収録。近代の保守思想の原点。高知市民図書館近森文庫所蔵本、及び、国文学研究資料館所蔵本から編纂。
299 西洋料理通
仮名垣魯文 編
四六判 226p 本体4,200円+税
仮名垣魯文が手掛けた開化期の実用的啓蒙書のひとつ。スープから食後のプディングまで、西洋料理のレシピを網羅した。河鍋暁斎による豊富な図解付き。高知市民図書館近森文庫所蔵。
300 塵泥
森鴎外 著
四六判 216p 本体3,300円+税
ドイツ三部作と呼ばれる初期の作品に、ブランクを経ての文壇復帰を飾った「そめちがへ」を合せて刊行された鴎外の小説集。

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