中古の文学

文学史では、平安時代を「中古」と呼びます。都が平安京に遷ってから、鎌倉幕府が成立するまでの約400年間で、ほぼ100年ごとに、初期・中期・後期・末期(院政期)に分けるのが一般的です。この時代は、天皇を中心とする貴族階級の人々が文学の主要な担い手でした。政治のおおよその形態により、天皇親政の初期、摂関政治の中期~後期、院政期に区分して、文学の変遷を見て行きます。

院政期の文学

11世紀の末から12世紀の末までの、ほぼ100年間の文学。白河院の院政が始まった応徳3年(1086)と、鎌倉幕府が開かれた文治元年(1185)が、それぞれ始期と終期の目安になります。平安時代と鎌倉時代の橋渡しをした時期に当たり、中世文学の胎動期と位置付けることができます。

*印は推定。年紀は成立年を示したが近世の一部の書目は刊年を示したものもある。