書写文化論Ⅰ

教育研究指導分野 文学資源研究
授業科目 書写文化論Ⅰ
担当教員 海野 圭介
単位数 2
授業の概要 主として和歌に関わる諸資料とその伝来の諸形態についての検討と考察を通して、日本の書写文化について考える。具体的には、和歌の詠作に関わる個別の資料の検討からはじめ、中世以降広く行われた御会関連の資料について実物資料を観察し、その様式の特徴や史的変遷、また伝来形態等のさまざまな側面から考察を加え、その文化史的意義を明らかにする(講義及び演習)。
到達目標 古典籍原本の取り扱いの技術の習得を踏まえ、写本を中心とした日本の書写文化についての理解し、それを説明することができる。
成績評価基準 A,B,C,Dの4段階評価
成績評価方法 授業における発表内容、調査・討議(50%)、レポートの内容等(50%)を踏まえ、総合的に判断する
授業計画 講義では、以下のテーマについてとりあげる。また、必要に応じて原本資料及び写真資料の調査と検討を演習形式で行う。
1. 和歌の詠まれる場とかたち
2. 和歌を記すための書式の成立
3. 和歌会作法書の成立
4. 和歌会作法書の展開
5. 鎌倉時代の和歌懐紙
6. 室町時代の和歌懐紙
7. 鎌倉時代の短冊(白短冊、続歌短冊等)
8. 室町時代の短冊(着到短冊、短冊歌会等)
9. 室町時代の和歌御会
10. 公宴続歌と御会集
11. 桃山時代の和歌会とその遺品
12. 江戸時代前期の和歌御会
13. 江戸時代中期の和歌御会
14. 江戸時代後期の和歌御会
15. 御会集の編纂と流布
実施場所 国文学研究資料館ほか
使用言語 日本語
教科書・参考図書 教科書:特になし
参考図書:小松茂美『日本書流全史』(講談社 1970年)
山本啓介『詠歌としての和歌』(新典社 2009年)
別府節子『和歌と仮名のかたち 中世古筆の内容と書様』(笠間書院 2014年)
佐々木孝浩『日本古典書誌学論』(笠間書院 2016年)
キーワード 書誌学、和歌、懐紙、短冊