書物情報論Ⅰ

教育研究指導分野 共通科目
授業科目 書物情報論Ⅰ
担当教員 相田 満
単位数 2
授業の概要 漢籍幼学書から見る書物の世界を主題に据えて取り組んでみる。とかく幼童向けと軽視されがちな幼学書だが、その知識体系には、簡単に見過ごすことの出来ない重要な問題が多い。講義で日本において枢要な役割を果たした幼学書群を採り上げて、その多様な注釈書、伝世の形、影響関係にもふれる。一部のものについては、横断的に読むことを通して、その意匠の多様性にふれるとともに、古くは上代・平安時代から新しい所ではマンガ雑誌や読書論に至るまで、意匠と研究上の意義に焦点をあてた分析を試みる。
到達目標 自身の専門分野における入門書の形態・意匠について考えを及ぼし、その意義を考える。特にインターフェイスとしての書物という観点を重視し、自分 自身の興味で課題を見つけ、独自の視点で研究が立案でき るようになることを目指す。
また、論文と口頭発表の技術・内容の向上をはかるために、 プレゼンテーション技術の向上も目指します。
成績評価基準 A,B,C,Dの4段階評価
成績評価方法 自身の専門分野における入門書の形態・意匠について考えを及ぼし、その意義を考えたレポート(100%)。
授業計画 2020年10月~2021年2月
1. 幼学書の世界
2. 著名な幼学書をひもとく
①千字文と千字文に着目した情報処理
②蒙求 各時代の蒙求と続撰書 平安時代から近代まで
➂蒙求の影響 夏目漱石・三字経・四字経から龍文鞭影へ
④和漢朗詠集とその注釈書
⑤官職注釈書から見える世界
⑥絵の相関 中村惕斎『訓蒙図彙』の意義
⑦近世・近代の幼学書 大統歌
3. 幼学の意義:読書論の世界へ 絵画とマンガと幼学
実施場所 オンラインを中心に場合によっては対面(講義室)
使用言語 日本語
参考図書・参考資料 特になし
キーワード 蒙書 漢籍幼学書 タイポグラフィー・啓蒙書・教育・類書・オントロジー・古注釈