作品形成論Ⅰ

教育研究指導分野 文学形成研究
授業科目 作品形成論Ⅰ
担当教員 伊藤 鉄也
単位数 2
授業の概要・ねらい  文学作品の本文についての研究指導をする。例えば『源氏物語』は、多くの活字校訂本文が流布する中で、それを基にした精緻な読みが展開されてきた。しかし、依って立つテキストの素性については、あまり検討されていないのが現状である。こうした文学研究と本文研究の接点を意識した視点で、さまざまな作品の伝本を比較検討して、多様な本文の位相を考察する。そして、それらが内在する本文の差異や特徴を読み解いていくことを研究課題とする。
授業計画  『源氏物語』が抱える本文に関する問題点について、以下の項目ごとに、原則として2回ずつの講義を行なう。その際、鎌倉時代の古写本を中心とした本文の翻刻作業を進める中で、物語の読解を中心とした討議を、研究会形式で積極的に行なう。
1、『源氏物語』の本文研究史の総整理
2、物語本文に対する研究手法について
3、異本と異文に対する研究姿勢について
4、各種古写本の独自な位相について
5、異本・異文が発生する事情について
6、『源氏物語』における異文の実態について(1)
7、『源氏物語』における異文の実態について(2)
8、『源氏物語』以外の作品における本文異同について
※ 授業以外に、古写本を所蔵する機関・施設(天理図書館等)における実習を実施することにより、上記の授業に代えることがある。
成績評価方法 随時提示する課題や自主的な研究活動などを対象に、平常点を加味して行なう。中間報告論文発表会や、学会発表・雑誌論文なども考慮する。
参考図書・参考資料