文学社会論Ⅲ

教育研究指導分野 文学環境研究
授業科目 文学社会論Ⅲ
担当教員 藤實 久美子
単位数 2
授業の概要 本講義では、書籍(出版物・写本)と本屋、それらと同業者仲間、権力の関係を社会変化に留意しながら、把握することにある。具体的には、近世前期から幕末維新期の書籍に関わる一次史料それぞれの来歴を確認し、史料批判をおこないながら解読し、文学環境の復元とその変化について考察してゆく。
到達目標 ・書籍はメディアとして力をもったことから、権力はそのときどきでどのように距離をはかったか。書籍は作者・板元の情熱と購買者・読者の需要や反響との循環のなかでいかにうみだされたのか。これらについて説明することができる。
・本授業で学んだことがらを活かして、自分の考察対象とする書籍史料について、社会・文化構造のもとで理解し、説明することができる。
成績評価基準 A,B,C,Dの4段階評価
成績評価方法 ・事前課題 10%
・授業での質疑応答 50%
・最終レポート 40%
授業計画 2021年10月18日(月)~2022年1月17日(月)
1. ガイダンス 書籍とは何か
2. 講義 1 17世紀日本の書籍文化-出版業の始まり
3. 講義 2 17世紀日本の書籍文化-歴史書編纂
4. 講義 3 18世紀日本における出版界の展開
5. 講義 4 18世紀日本における出版界の秩序化
6. 講義 5 書籍業者の階層性と戦略
7. 講義 6 特権的本屋の内的構造
8. 講義 7 開国前後の出版界
9. 講義 8 維新政権期の木版刊行物
10. 講義 9 まとめ-今後の書籍文化研究
実施場所 国文学研究資料館内総研大講義室
使用言語 日本語
教科書・参考図書 藤實久美子『近世書籍文化論』吉川弘文館、2006
キーワード 書籍文化論、木版刊行物、江戸時代、維新政権期