文学芸術論Ⅰ

教育研究指導分野 文学環境研究
授業科目 文学芸術論Ⅰ
担当教員 山本 嘉孝
単位数 2
授業の概要 この授業では、江戸時代後期を代表する漢詩人、菊池五山が制作した《和歌題詩》(和歌に用いられる題を使って制作された漢詩)を読み解く。具体的には、『和歌題絶句』(文政7年〈1824〉刊、国文学研究資料館蔵)に収められた漢詩、及び序跋文を取り上げる。どのような社会的な場面で和歌題詩が制作されたのか、漢詩・和歌それぞれに特有の表現がどのように交ざり合っているか、当時の日本で流行していた詩風・歌風との関連や相違は見られるか、などの問いを検討することで、漢字文化圏で広く共有されていた漢詩という文芸ジャンルが、一部土着化しながら、近世日本社会に深く浸透していった過程を探る。
到達目標 1.江戸時代の板本に載る日本漢詩文を翻刻・注釈・現代語訳することができる。
2.近世日本で漢詩がどのような社会的な場面で制作されたかについて、調査し、論じることができる。
3.日本文学史・文化史の中における漢詩と和歌の多様な接点について、考察することができる。
成績評価基準 A,B,C,Dの4段階評価
成績評価方法 授業中の発言・質問(20%)、翻刻・注釈・現代語訳の作成(50%)、翻刻・注釈・現代語訳の修正(30%)
授業計画
1. はじめに:近世日本の和歌題詩
2. 『和歌題絶句』の書誌調査
3. 『和歌題絶句』佐藤一斎序文の前半
4. 『和歌題絶句』佐藤一斎序文の後半
5. 『和歌題絶句』春詩注釈
6. 『和歌題絶句』春詩注釈の修正
7. 『和歌題絶句』夏詩注釈
8. 『和歌題絶句』夏詩注釈の修正
9. 『和歌題絶句』秋詩注釈
10. 『和歌題絶句』秋詩注釈の修正
11. 『和歌題絶句』冬詩注釈
12. 『和歌題絶句』冬詩注釈の修正
13. 『和歌題絶句』雑詩注釈
14. 『和歌題絶句』雑詩注釈の修正
15. 『和歌題絶句』跋文
実施場所 国文学研究資料館(東京)
使用言語 日本語
教科書・参考図書 『漢辞海』(アプリを推奨)
関連URL https://doi.org/10.20730/200013917
関連URLの説明 『和歌題絶句』(文政7年〈1824〉刊、国文学研究資料館蔵)のデジタル画像。
この本に収められた漢詩を翻刻・注釈・現代語訳する。
備考 漢詩注釈の経験が少ない学生を歓迎する。
キーワード 漢詩
和歌
寛文
日本近世文学