別紙
          平成17年度国文学研究資料館特別共同利用研究員指導課題一覧(予定)          (1)

研究指導

研  究  指  導  概  要

指導教員






古代文学




 

コンピュータを使った古典研究

コンピュータを利用する知的情報構築の手法について学び,古典研究の個別目的がどのようにコンピュータ上で実現していくかを考える。また,実際にデータを構築し,各種の研究要因を解析する。


中村康夫
 

『源氏物語』の異本と異文
に関する研究

『源氏物語』の各種古写本における異文を対象として,多様な本文の位相を考察する。『源氏物語』の本文研究は,昭和十三年以降ほとんど進展していないのが実状である。データベースを活用して探求していく。


伊藤鉄也
 

王朝作り物語の表現史研究
 

七百年に及ぶ物語文学表現史の構築を目的とし特に平安朝竹取うつほ・源氏、浜松・寝覚・狭衣から中世住吉・石清水・恋路ゆかしき大将・改作本寝覚等に至る王朝作り物語に視点を定めこれらを註釈・分析していく。


加藤昌嘉
 







中世文学
















 

和歌文学の文
化史的研究

 

日本の和歌史の特質を,文化史的,社会史的な見地から考究することをテーマとする。特に,新古今時代をパースペクティブの中心において,古代から中世期への和歌史の本質を探る。


松村雄二
 

中世学問史研究
 

寺社の典籍調査の方法と,個別の聖教目録から辿る中世の文献の流通交渉を,実際のワークショップの形で実施し,古典籍研究における文献学の重要性を体験を通して,習得することを目的とする。


山崎 誠
 

中世文学の研究,特に能に関する研究

能の現行曲と主要な番外曲の内,近年の注釈書に未収録のものを対象に校訂本文を作成する。更にそれを基礎として,中世における文学創作の基盤にある様々な文化的状況に目を配りつつ,作品の注釈的研究を行う。


落合博志
 

中世和歌と歌人に関する研究

鎌倉期の和歌と歌人を対象に、作品の成立基盤、時代思潮、歌人の事蹟と歌壇などを探り、文化史の中に位置付ける。歌人の意識やネットワークの視点から,日記・説話など,関連領域の作品・作者をも考察の対象とする。


田渕句美
 

中世公家の伝記と学問についての研究

院政期から室町後期の間に活躍した公家社会の人々を対象として、廷臣ないし歌人・古典学者としての事蹟を総合的に考察し、生涯を時代のなかに位置づける。歴史学や有識故実学をも視野に入れた、中世古典学の再構築を目的とする。


小川剛生
 

中世文学の研究、特に説話に関する研究
 

中世から近世にわたり、寺社を舞台として伝承された説話や室町物語などを主な研究対象として取り上げる。これらと関連する絵画資料や郷土資料、民俗資料等を視野に入れ、作品の成立基盤や時代背景、および関連する人物などについて考究し、文学史的位置付けを行う。


中野真麻理

 


近世文学




















 

近世文芸の研究,特に歌文に関する研究

近世の和歌,和文,和学及び和様の書,やまと絵風の絵画を中心に,その周辺の俳諧,狂歌,漢詩,書画,学問等を視野に入れ,それらの分析,解釈を軸に,文芸家,学者等の人物のつながりを重視した近世文芸史研究。        


鈴木 淳
 

読本の総合的把握
 

文学史の用語としてアイマイな点を含む「読本」の範囲に含まれる一群の近世小説を、形態・内容の両面から把握し直す。前期・後期のいわゆる「読本」をはじめ、通俗もの・歓化もの・談義もの・浮世草子・実録等を、広く対象としたい。


大高洋司
 

近世文学の研究,特に歌舞伎・浄瑠璃の研究    

近世の演劇,特に歌舞伎・浄瑠璃について研究する。歌舞伎は,慶長から元禄あたりまでを視野に入れるが,若衆歌舞伎・野郎歌舞伎の研究が中心となる。浄瑠璃は,近松門左衛門の伝記研究を主として扱い,作品研究にもおよぶ。いずれも文献資料、絵画資料を基礎にすえ、民俗資料をも援用することになる。    


武井協三

 

草双紙を中心とした、芸能・周辺文芸との関わりと注釈的研究

近世期草双紙の書誌的・注釈的研究。特に当時の代表的娯楽である、歌舞伎・浄瑠璃・浮世絵との関わりや受容を明らかにする。


 


山下則子


 

近代日中文化交流の研究

 

明治以後の日中両国間における書物の移動をめぐる様々な史実の考察を中心として、近代日中文化交流の実態とその特質を探っていきたい。

 


陳 捷

 
(2)

研究指導

  


研  究  指  導  概  要
 


指導教員
 


近代文学


 

近代文学の研究

近代文学成立期における言説編成の研究
 

谷川惠一
 

近代文学の研究

一九一○年前後の文学を対象に、出版メディアと社会の様態変容を視野に入れつつ、社会文化史的に分析し研究する。

青田寿美
 





情報学


 

情報文学の研究
(右の課題より1課題を選ぶ。)

(1)国際標準に準拠したテキスト解析とデータ記述,およびデータベース化に関する実証的研究
(2)Collaborationによる文学研究の推進に関する実証的研究,および電子資料館システムの実証的研究
 


安永尚志

原正一郎
 

文学情報処理
 

古今の文学テキストを題材にして,自然言語処理の立場からコンピュータを利用したテキスト解析手法について実証的な研究を行う。

野本忠司
 






日本史学
























 

近代民間史料の研究   
 

近代民間史料の所在状況とその特質について研究する。特に在地に所在する史料群の地域的特性と所蔵する名望家の役職および活動とにより,その構造的特質と歴史資料としての性格を検討する。


丑木幸男
 

記録史料学の
研究
   
 

記録史料学とは,記録史料を保存し現代に生かすための新しい総合科学である。主として近世から現代にいたる記録史料を対象に,記録史料認識論と記録史料管理論の総合化ということに力点をおきつつ研究指導を行う。


安藤正人
 


記録史料管理保存学研究
 

記録史料は個人または組織がその活動の中で作成または収受し、蓄積した史料群を構成するという特徴をもつ。この史料群の階層構造を分析し個々の史料を位置づけることは記録史料の科学的理解に不可欠なことである。記録史料管理保存学の視点で史料群構造を分析する方法論を中心に研究指導する。


高橋 実

 

近世史料学の研究
 

近世史料の成立過程や伝来経過を究明し,科学的な調査・収集・整理・保存・管理方法を構築することを課題とする。特に,史料群単位から個々の史料の目録記述と編成について,絵画史料を含めた電子化を研究する。

山田哲好

 

幕府・藩の組織構造と文書群の史料学的研究

幕府・藩の組織構造と文書群の関わりに注目し,文書の発生,文書群の形成,文書の授受,管理システム,各種文書のライフ・サイクル,当時の文書認識,文書群の伝来などについて検討する。史料を取り扱う人々の基礎的な研究となることを目指したい。


大友一雄

 

記録史料の保存管理史・保存科学に関する研究

多様かつ膨大な記録史料を永く物理的に保存するため、保存管理の歴史的特質を明らかにするとともに、保存科学的観点からの環境管理方法や材質分析についての研究を行う。
 


青木 睦

 

近世情報史の研究

 

史料学を情報史やメディア論との関わりのなかで考える。
都市を舞台としたさまざまな組織体における情報の伝達・蓄積や「記憶」
について原史料の文字情報とそれをとりまくモノ情報を組み合わせて研究する。

 


渡辺浩一

 
 



史  料
管理学




 



史料管理学の研究



 


多様かつ厖大な記録史料を永く保存し,現代と未来の社会に活用するための学問である史料管理学について幅広く研究する。記録史料論,記録史料管理論を柱にして,記録史料の収集・整理・保存・利用に関する研究を深める。
なお,当研究課題の履修には史料管理学研修会(アーカイブズ・カレッジ 長期)の受講が必要である。

 

丑木幸男
安藤正人
高橋 実
山田哲好
大友一雄
青木 睦渡辺浩一