今月の一冊
2007年5月

扇の草紙
〈おうぎのそうし〉



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【 解題 】
[当館請求記号 99・73]
江戸初期写 巻子本 1軸
扇面図30の上下に、対応する和歌を散らし書きした絵巻。
縦18・1×全長383・2糎。6紙を継いだもので、各紙に、扇面図5と対応する和歌5首を添える。
金襴梅紋唐草模様表紙。料紙は上質鳥の子紙で、金泥・銀泥・丹を豊富に使用した豪華本である。

扇面と和歌を組み合わせた作品は、「扇の絵尽し絵巻」(サントリー美術館)・「扇面歌意画巻」(根津美術館)・「扇面草子図屏風」(高津古文化会館)等多くが知られているが、本書も保存状態が良く丹色〈にいろ〉が鮮明に残っている。

【 翻刻 】
右上:「きみかためはるののにいてゝわかなつむわかころもてにゆきはふりつゝ」
右下:「おくやまにもみぢふみわけなくしかのこゑきくときそあきはかなしき」



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