今月の一冊
2006/2

宗砌発句集註
〈そうぜいほっくしゅうちゅう〉

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【 解題 】
[請求記号 99・88]
室町中期写 1帖
23.9×16.4センチ。

水浅葱色後補表紙。
外題なし。
内題「文安五年六月廿一日 宗砌/北野会所奉行連歌始/以来發句」。
列帖装2括、墨付11丁。
料紙は楮紙、1面7〜9行。
詞書1字下げ、左注は細字で2字下げ。

室町時代中期の連歌師宗砌〈そうぜい〉(?〜1454)は、永享・文安期の連歌壇で活躍し、文安5年(1448)、北野社連歌会所奉行職に任ぜられた(この職を以後宗匠〈そうしょう〉と呼び慣わす)。

本書は翌6年10月まで、得意の時期に諸家に招ぜられて詠んだ発句〈ほっく〉38句を集めたもの。宗砌には他にいくつかの句集があるが、それらと別の日次〈ひなみ〉の発句集であり、左注では作者の立場で句意を明らかにし、自撰と見られる。詞書には土岐持益〈ときもちます〉・細川勝元〈ほそかわかつもと〉・大内教弘〈おおうちのりひろ〉らの大名の名が見え、宗砌の交遊圏の広がりを示すのみならず、連歌史史料としても貴重である。

画像掲出の部分には薩摩守護島津忠国〈しまづただくに〉が勧進した安楽寺法楽一万句連歌に寄せた「風わたり梅飛びにほふ千里かな」「枝たるゝ花はにしきの戸張かな」の2句を載せる。『七賢時代 連歌句集』(角川書店) に翻刻あり。太田武夫氏旧蔵。



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