今月の一冊
2005/9

古今操便覧
〈ここんあやつりびんらん〉



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【 解題 】
[請求番号 99・92]
享和期(1801〜1803)成 2冊

人形浄瑠璃の番付を収集した貼り込み帳。
収集した人は不明だが、その時期は享和(1801〜1803)ころと推定され、明治期に活躍した義太夫節の名人竹本摂津大掾〈たけもとせっつのたいじょう〉が所蔵していたものである。

「番付」というのは、現代の劇場のチラシやパンフレットにあたり、芝居を見に行く前や、観劇の際に参照された。いつ、どこで、だれが、なんの芝居をやっているかという情報が記されており、江戸時代演劇史の基本的な資料である。この貼り込み帳には、他に存在を聞かない古いころの番付が多く収められており、人形浄瑠璃史研究の貴重な資料とされている。収録番付中、最古は元文3年(1738)のものである。

画像掲載の番付は、明和8年(1771)11月5日から京都の亀谷久米之丞座〈かめやくめのじょうざ〉で「妹背山婦女庭訓〈いもせやまおんなていきん〉」を上演した時のもの。2枚続きの番付で、1枚目に義太夫節の太夫と三味線の連名、2枚目に人形役割が記されており、それぞれ上半分には、この芝居の場面が描かれている。




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