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(回線の種類によっては、ダウンロードに時間が掛かることがあります。) 【 解題 】 江戸初期写 五四帖 25・0×18・0センチ。列帖装〈れつじょうそう〉。緞子〈どんす〉表紙。料紙は鳥の子。 一面10行、一行16字前後。全帖一筆。書風は繊細流麗。近世初期の書写と目される。 第一巻「桐壺」から第七巻「紅葉賀」の各巻末に、室町時代の歌僧 正徹〈しょうてつ〉による本奥書がある(正徹自筆ではなく、それを転写したもの)。 上に掲出したのは「桐壺」巻末で、それによれば、冷泉為相〈れいぜいためすけ〉所有の『源氏物語』を正徹が披見し書写校合に用いたことが知られる。 正徹本『源氏物語』としては、他に、『源氏物語大成 研究資料篇』や『源氏物語事典』に載る“徳本氏蔵本”や“金子元臣氏蔵本”が知られるが、前者は所在不明、後者は戦災で焼失した由。また、“京都女子大学附属図書館吉沢文庫本”(「桐壺」のみ)の存在も報告されている。なお、吉沢義則『源氏随攷』には、正徹自筆奥書の写真が載る。 【釈文】(画像下段) 校本云 去正応四年之比 此物語一部 以家本 不違一字所摸也 於此巻者 舎兄 慶報(融カ)法眼筆也 可為證本乎 通議大夫藤為相 判 以多本雖校合 猶青表紙正本〈定家卿本也〉 不審之処 為相卿 正応之比 以青表紙 書写之本出来之間 加一校之処 此本 一字不違彼校本 桐壺夢浮橋両 帖 為相卿自筆之奥書 判形等 如此 則 注別之了 尓今 弥定正本 若違此本 者 非彼家本 不用之者也 判 嘉吉三年初秋中七日 重而書之 |
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