今月の一冊
2003/11

光琳画譜
〈こうりんがふ〉




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【 解題 】
[請求番号 ヤ8・175]
画帖装。黄色表紙。題簽左肩「光琳画譜 乾(坤)」。25・8×18・8センチ。

〈けん〉帖14折、
序「(加藤)千蔭」見開き1丁分、
以下、亀・鶴・六歌仙・梅・牡丹・鉄拐〈てっかい〉仙人・タンポポにリンドウ・子犬・渡船・タチアオイ・鼠・竹林七賢・富士山の、各見開き13葉。

〈こん〉帖、
仕舞と囃子・ケイトウに朝顔・高砂の尉と姥・鳩に雀・目隠し鬼・鹿・公家主従の渡橋・菊・帰雁・大原女・波に千鳥・お多福と恵比寿大黒の、各見開き12葉と、
跋「蓮華庵主八十五翁(川上)不白」見開き1丁分、奥付見開き1丁分。

奥付部分に、順に「享和壬戌のとし東都旅館の炉辺にて 芳中写之」、「搨工 担板漢」、「東都書林金華堂守黒蔵」とあり、大坂の画家中村芳中〈ほうちゅう〉[「担板漢」も芳中自身]が江戸に下った際に、尾形光琳の様式[琳派〈りんぱ〉風]によって描いたもの。当館所蔵本を、初印本の形態を備えた一本と見なして良いようである。
掲出画像 最下段は、琳派様式の波浪と、胴体部分に同派特有の「たらしこみ」技法の良く分かる千鳥を描いた1葉。
蔵書印「けんふる」。


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