立川移転記念特別展 「源氏物語 千年のかがやき」

 

[ 見どころ案内 ]

2008.10.15改訂第5版)

 

 

【第一部 描かれた名場面】

 

(1) 『源氏物語図屏風』(陳列番号3)

 54帖の各場面を、細密で華麗に描いた屏風です。

 江戸時代前期に制作された、岩佐又衛派の絵師による作品です。

 圧倒するほどの迫力を、ぜひご自分の眼で体感していただきたいと思います。

 各巻々は、以下のように配置されています。

 

 

 

(2)『源氏物語団扇画帖』(陳列番号2)

源氏物語絵は、『源氏物語』の成立から、時を隔てずに絵画化が開始され、その後、近世に至るまで、連綿と描き継がれてきました。これら『源氏物語』を主題とする絵画は、歴史的に「源氏絵」と呼称されてきました。源氏絵の制作には、そのつど本文に立ち戻り図様を創出するものと、前年代の源氏絵に描かれた図様にアレンジを加える、二つのパターンがあったとされます。室町時代頃には、後者の方法が一般的となり、源氏絵に描かれる図様は次第に定型化していきます。

本作品は、室町時代から続く土佐派の流れを汲む、土佐光則(15831638)周辺の絵師によるものと推測されます。形状は「団扇型」であり、比較的珍しい作例といえます。

 本展にあたり、『源氏物語団扇画帖』に描かれる「事物索引」を作成しました。植物/動物/自然/家屋/屋外/調度/楽器/居所/季節/時間/人物/エキストラ/画中画、等の項目を抽出しています。本展図録の巻末「事物索引」をご覧ください。以下ではその一部をご紹介します。

 なお、本索引は、今回の展覧会のために作成した試行版です。いろいろと不備があろうかと思われます。ご教示を得て、よりよいものにしていくつもりです。

 

■植栽(しょくさい)

『源氏物語団扇画帖』には、多くの植物が描かれ、物語中の季節や場所により使い分けられています。(稲・梅・女郎花・菊・紅梅・白梅・榊・紫苑・菖蒲・杉・薄・芹・竹・筍・橘・土筆・野老・撫子・萩・蓮・藤・藤袴・松・紅葉・柳・山桜・夕顔・雪持ち笹・百合・蕨・蓬)