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研究成果の公開

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大分合同新聞連載

    平成26年3月31日(月)朝刊 バチカン通信3 佐藤晃洋

     2013年9月16日、バチカン図書館において、「マレガ・プロジェクト」の第1回概要調査がスタートした。日本からの参加者とバチカン図書館の担当職員との合同調査である。
     マリオ・マレガ神父収集文書は防虫措置が施され、21袋に収められていた。今回は、このうちの3袋(A1〜A3と呼称)を5日間で調査することとし、現状の写真記録と今後の史料管理にも利用できる基本データ作成を主眼とした。
     作業はまず、袋から史料群を取り出し、史料一点毎に番号を付与し、写真を撮影。この写真は、調査段階での史料の現状を伝える唯一の情報となる。そして保存管理のために用意した封筒や包材に史料番号を記入し、その番号に基づいて、形態、保存状態、言語、概要などの基礎データを調査票に記入していく。
    虫損が激しい史料など取り扱いに注意を要する史料は調査票にメモしておく。ここまでが日本側の作業。続いて、バチカン図書館職員が、個別の史料に番号を記入し、図書館の登録簿に登載するとともに、保存用の箱に収納するという流れだ。


    写真:バチカン図書館での第1回概要調査の作業風景(2013年9月)

     第1回概要調査で基礎データを整理した史料は約1500点。A1は、『豊後切支丹史料(続)』に使用した史料が中心であり、原稿や校正ノートも含まれていた。A2は、『豊後切支丹史料(正)』に使用した史料が中心だった。これらの史料は『豊後切支丹史料(正・続)』所収史料の原文書であり、部分的にしか活字化されていない史料もあることから、全体的な再検討が求められる。
    A3は、マレガ神父による整理番号が記されていない史料群で、内容的には江戸時代に臼杵藩宗門方が管理していたと考えられる史料が中心だった。基礎データを作成したこれらの史料は、今後バチカン図書館において1点ごとのデジタルデータが作成され、それに基づいて日本で目録化を進めていくことになる。
     第1回概要調査を踏まえて、2014年度から、マレガ神父収集文書の調査・研究を進める「マレガ・プロジェクト」が本格的に始動する。

     (大分県立先哲資料館 館長・佐藤晃洋)

    ※ このページの記事は、大分合同新聞に掲載された記事を元に、研究の進展に応じて修正等が加えられています。記事掲載にあたり、中心となって活動した大分先哲史料館と大分合同新聞からの了解を得て作成されています。肩書はすべて当時。

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