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第36回 国文研フォーラム 終了

 

 

第36回 国文研フォーラム
日時:平成27年2月18日(水)15:30〜17:00(開場15:00)
場所:国文学研究資料館 2階 オリンテーション室


<第36回>
発表者:恋田知子 助教

タイトル:室町の信仰と物語草子 ― 骸骨の物語絵をめぐって −

発表要旨:
 骸骨や髑髏の図像は、Tシャツや指輪、アニメのキャラクターなど、現代の図像モチーフとして人気を博すが、江戸時代の浮世絵などにも盛んに描かれており、時代を超えて人々を魅了してやまないモチーフであった。死や無常、あるいは悪の象徴などとされる一方、生者と同様に動き回り、コミカルでユーモラスな印象を与える図像も少なくない。
 そんな擬人化された滑稽味溢れる骸骨を描いた古い例に、『幻中草打画』 (げんちゅうそうだが)と題される室町期の物語草子がある。世の無常を嘆き出家した行脚の僧が旅の途中、仏堂でまどろむと墓から骸骨が現れ、語り合う夢を見るのである。挿絵には酒を酌み交わし、扇を片手に舞い踊る、陽気な骸骨の酒宴が描かれており、物語は骸骨の一生へと展開する。男女の抱擁から男の死、野辺送り、女の出家、行脚、仏教問答に至るまで、全て骸骨によって描かれる。人間は一皮むけば皆同じ骸骨であり、男女も貧富もなく、生死すら変わりはしないとする「生死一如」の思想を戯画化するのである。
 本発表では、大阪市鶴満寺に蔵される本作品の絵巻を中心に、諸本の特徴を紹介しながら、なぜこのような骸骨の物語絵が制作されたのか、背景や文芸史的意義について考察してみたい。

平成26年度年間スケジュール:

こちら(PDF形式:121KB)をご覧ください。


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