所蔵資料紹介

古今集・新古今集(伝三井寺行助筆)(こきんしゅう・しんこきんしゅう)

【解題】
[請求記号 懐風弄月文庫92・38]
室町時代中期〜後期写
列帖装 3帖(『古今集』1帖、『新古今集』2帖)
古今和歌集 26.1×16.8センチ
新古今和歌集 26.2×16.7センチ

生成色地金霞引金銀泥桐牡丹下絵表紙を付す。見返しは金銀切箔を密に撒いた装飾料紙。題簽は、布目金霞引小短冊で、それぞれ「古今和歌集」「新古今和歌集上(下)」と墨書したものを表紙左肩に貼付。箱書に飛鳥井雅章の筆とあり、筆跡的にも首肯される。

本文料紙は、斐楮交漉。

『新古今集』は1面10行和歌1首1行書、字高約22.5センチ。真名・仮名序に続き本文を書写、奥書はない。筆者は箱書きにより三井寺行助とされ、それに従えば、室町中期写。

『古今集』には、朱による作者勘物・読点・合点・声点、墨の他本注記あり。『新古今集』は、切出歌六首(1980・1999〈巻二〉、1983〈巻三〉、1986〈巻五〉、1987・1988〈巻八〉)を持ち、巻七と巻一九の2箇所に、歌順の異同がある。

また『古今集』・『新古今集』とも歌頭右肩に「狭衣引歌」なる注記があり、中城さと子氏により紹介とその内容の考察がなされている。

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