所蔵資料紹介

古活字版 寛永行幸記(かんえいぎょうこうき)

【解題】
[請求番号 ヨ2・57]
寛永頃刊 二軸

寛永3年9月6日の 後水尾〈ごみずのお〉天皇の 二条城への行幸の行列を絵巻として記録し、併せて 城内での催しを記録したもの。伝烏丸光広〈からるまるみつひろ〉撰。

本文は勿論活字であるが、行列図の人物たちも単独或いは複数人物が絵駒として彫られ、繰り返し使用されたところに本書の特色がある。掲出本は 川瀬一馬氏『古活字版之研究』にいう第二種ロ本に相当するが、本来三巻ものの中巻を欠き、行列図二軸のみ存す。尚、当館には覆古活字版の手彩色整版本三巻三軸も所蔵される(ヨ2・32)。これらは金地院崇伝〈こんちいんすうでん〉撰の真名本同名書二冊とは全くの別書である。国立国会図書館発行「参考書誌研究」55号に間島由美子氏の詳細な諸本研究がある。

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