第八期10

281 哲人/高山樗牛 
西宮藤朝
四六判 330p 本体3,800+税

明治時代の日本を風靡した知のカリスマ高山樗牛を初めて取り上げた研究書。樗牛没後十五年をして、西宮藤朝がその人生と思想を独自の観点から見事に解き明かした。

282 あだ浪
尾崎紅葉 著
A5
274p 本体4,200円+税

早世した門下生田中涼葉の表題作を、師の尾崎紅葉が校正し出版。同門の硯友社作家・徳田秋声の跋文、小栗風葉・柳川春葉・泉鏡花らの小説を併収。紅葉初の印税契約本。

283 青年と文学
江藤桂華 著
四六 100p 本体1,700円+税

文壇革新を唱えた新聲社刊行の青年文学叢書の一冊。天才、素養、職業等の見地から論じられる。巻末に佐藤橘香「文学に志ある年少諸君に告ぐ」も収録。

284 女子半獣論
青柳有美 著
四六判 238p 本体3,100+税

春陽堂から現代文藝叢書の一冊として刊行された、大正初期の青柳有美の評論集。本書の刊行翌年、有美は実業之日本社発行の雑誌『女の世界』主筆となる。

285 有美臭
青柳有美 著
四六判 224p 本体2,800円+税

独自の女性観・恋愛観で知られる青柳有美の評論集。発売禁止処分となった『恋愛文学』の出版事情、処分への異議申し立てを伝える自序も収める。

286 
小川未明 著
四六 338p 本体4,100円+税

児童文学作家として著名な小川未明による短編集第四作目。「越後の冬」など、北国の厳しい自然を背景とした短篇十二作品を収録。

287 廃墟
小川未明 著 
四六判 348p 本体4,000+税

小川未明の小説集。「嘘」「廃墟」「赤い指」など、社会の道徳観や己の欲望、病気などに翻弄され苦悶する人々を描いた十一作品を収録。

288 名物男
小栗風葉
A5 182p 本体3,400+税

風葉が自ら処女作とする、尾張の侠客放れ駒大八の物語。名古屋の新聞に掲載されるまでに紆余曲折を経た。硯友社第二世代の修業時代の記念碑。

289 黒装束
小栗風葉
A5 300p 本体4,500+税

写実小説としての心理描写と、心理を伏せる探偵小説的趣向が切り結ぶ。明治三十年代の新聞小説がかかえる、芸術と娯楽の危うい相克。

290 長広舌
幸徳秋水 著
四六判 162p 本体2,200円+税

明治33年から34年の「萬朝報」に掲載された文章をまとめた幸徳秋水の評論集。「詩あり文あり山あり河あり」、恋愛から革命まで縦横無尽に語り尽くす!