特別展示

江戸の長編読みもの
−読本・実録・人情本−

 本特別展示は「近世後期小説」(主として19世紀前半に広く親しまれた娯楽小説)のうち、草双紙など絵を見ることが中心となる<絵本>に対し て、文章を読み、筋を追うことを中心とする長編読みもの類(広義の<よみほん>類)を展示いたします。
 担当するのは、平成16年度から「近世後期小説の様式的把握のための基礎研究」に取り組んできたプロジェクトチームです。このプロジェクトは、江戸時代 を通じて最も高い完成度をもつと言われる読本の小説様式がどのように形成されたかの検討を中心に、写本で流布した実録体小説(実録)と<読本様式>との関 係、また、読本の一種である<中本もの>(中本型読本)から派生した人情本が独自の様式をもつまでの過程について共同研究を行ってきました。
  今回の展示は、研究を支えた国文学研究資料館の原典資料類をはじめ、八戸市立図書館その他の所蔵機関、及びメンバーの所蔵する質の高い版本・写本に基 づいて、<よみほん>について知見を広げていただくことを目的とするものです。

■開催期間 平成21年9月25日(金)〜10月23日(金) 土曜開室 日祝休室
■開催時間 午前10時〜午後4時半
■会場 国 文学研究資料館  1階展示室
■入場無料

 主催: 国文学研究資料館

展示構成

導入 <読本(よみほん)>とは?
 1.馬琴の長編〈史伝もの〉読本 
玉石童子訓
玉石童子訓
第T部 読本の父母と親族
 2.読本のゆりかご 
 3.〈中本もの〉読本と人情本
 4.〈絵本もの〉読本
屋敷弁疑録   傾城肝粒志     絵本太閤記
皿屋敷弁疑録. 契情肝粒志 絵本太閤記
第U部 読本の自立と普及−娯楽長編読みものの王者へ−
 5.山東京伝と〈稗史もの〉読本様式の確立 
 6.曲亭馬琴と〈稗史もの〉読本の流行
 7.上方〈稗史もの〉読本の再評価

忠臣水滸伝    千代襄媛七変化物語    玉迺露
忠臣水滸伝 千代襄媛七変化物語 玉迺露


ギャラリートーク
 9月26日
 10月3日 10日 17日
(いずれも土曜) 14:00〜15:00
 
プロジェクトメンバーによる